作品No.122【2024/07/31 テーマ:だから、一人でいたい。】
他人になんて
興味がない
他人の話なんて
どうでもいい
他人と話を合わせるなんて
めんどうくさい
だから
一人でいたい
でも
独りは苦手
めんどうくさいのは
私の方かもしれない
作品No.121【2024/07/30 テーマ:澄んだ瞳】
あれは、いつのことだったか。
美しい目のネコ様に出逢ったのだ。
まるで、美しいガラスでできたかのような、そんな目をもったネコ様だった。あまりの美しさに魅入られてしまうほど、それは本当に美しく綺麗な目だった。
あのネコ様は、今どうしているのだろうか。幸せなネコ生を、過ごしているといいな。
作品No.120【2024/07/29 テーマ:嵐が来ようとも】
あなたは嘘つきね。
「たとえ嵐が来ようとも、あなたの隣にいる」——なんて、私に希望を抱かせたくせに。
わかっていたわ、本当は。あなたが、いろんな人にそう言っていることくらいは。そういうあなたの姿、容易に想像ができるもの。
それでも、夢を見てしまったの。
こんなに激しく風が吹き荒れても。
こんなに激しく雨が叩きつけても。
あなたが、私の隣に来てくれるって、信じてしまったの。
作品No.119【2024/07/28 テーマ:お祭り】
これがお祭りかぁ。
夜で暗いのに、提灯の明かりとか、人のざわめきとか、結構明るく感じるなぁ。それに、リンゴ飴とかたこ焼きとかおいしそうだし、ヨーヨー釣りとか金魚すくいは楽しそう!
いいなぁ。わたしも、お祭りっぽいことしたいなぁ。やっと来られたんだもん、目一杯楽しみたいよ。
でも、無理か。
わたしには、モノに触れることはできないし、そもそも、わたしを感じられる人なんてそういないだろうから。
結局、わたしには、お祭りを目一杯楽しむなんて、贅沢な願いなんだろうな。
作品No.118【2024/07/27 テーマ:神様が舞い降りてきて、こう言った。】
神様が舞い降りてきて、こう言った。
「お前の願いを一つだけ叶えてやろう」
「ちょうどよかった! そこ——ベッドに腰掛けて! 足組んで、尊大な感じでお願い!」
自称神様は、不可解そうな顔をしながらも従ってくれる。私は、それいけとばかり手を走らせた。
「ちょうどあなたみたいな見た目の彼を描きたかったの! 助かるわぁ。理想の彼を描けなくて困ってたのよねぇ」
「それは、よかった……?」
「いやー、イケメンってほんと最高だわー。手が進む進むー」
そこから、あっという間に頭に描いてた理想の彼が現れて、私はニンマリする。
「うん! 上出来! ありがとう、名も知らぬイケメン金髪自称神様!」
「自称ではないのだが……まぁよい」
自称神様は、立ち上がるとその姿を徐々に薄く溶かしていく。
「え、何何、どーいうこと⁉︎」
「お前の願い、確かに叶えたぞ」
そんな言葉を残して、自称神様は消えた。消えてしまうと、まるで今までが夢だったように思えて、不安になった。
「でも、これあるし、現実——なんだよね?」
私の机の上には、今抱えてる仕事——とある小説の挿絵に使う予定のイケメン金髪騎士の絵が、今までが現実だったことを表していた。