作品No.120【2024/07/29 テーマ:嵐が来ようとも】 あなたは嘘つきね。 「たとえ嵐が来ようとも、あなたの隣にいる」——なんて、私に希望を抱かせたくせに。 わかっていたわ、本当は。あなたが、いろんな人にそう言っていることくらいは。そういうあなたの姿、容易に想像ができるもの。 それでも、夢を見てしまったの。 こんなに激しく風が吹き荒れても。 こんなに激しく雨が叩きつけても。 あなたが、私の隣に来てくれるって、信じてしまったの。
7/29/2024, 2:24:05 PM