5/22/2024, 2:29:33 PM
作品No.52【2024/05/22 テーマ:また明日】
「また明日」
そう言って、キミがバスを降りていく。
〝また明日〟なんてないくせに。
約束された明日なんて、僕にも、キミにも、ありはしないのだ。そんなこと、わかっているのに。
〝また明日〟——なんて残酷な言葉なんだろう。
何度も何度も繰り返して、キミに明日が来ないことを僕は知っているのに。
僕はただ、バスを降りたキミを、目で追うことしかできなかった。
5/21/2024, 2:41:55 PM
作品No.51【2024/05/21 テーマ:透明】
透明になんて なれない
わかってる
それほど自分が
透き通ったモノではないと
いうことくらいは
それでも
この夜にこのまま
溶けるようになくなりたい
はじめからなかったように
透明なモノになりたいと
思ってしまった
5/20/2024, 2:19:30 PM
作品No.50【2024/05/20 テーマ:理想のあなた】
私の理想の姿を
私の理想の声を
〝理想のあなた〟として描いた
カタチがないから
実在していないから
私好みのあなたにできる
だから
それを砕かれるのがこわい
私の〝理想のあなた〟は
私の中にしかいないから
5/19/2024, 2:38:27 PM
作品No.49【2024/05/19 テーマ:突然の別れ】
あなたとの突然の別れから
今年で十九年
元気だったあなたが
突然にその命を終えた
あの日
恐怖はなく
ただ寂しくて哀しくて悔しかった
そんな〝おくりの日々〟
私の中に
今も大きな喪失感と後悔と
そして
それ以上に思い出を
遺したあなた
今年もきっと
命日にはウートートーしに行くからね
5/18/2024, 2:36:02 PM
作品No.48【2024/05/18 テーマ:恋物語】
別に 期待なんてしてない
けどさ
自分の親の恋物語に
少しだけ興味があるのです
あまり仲良くは見えない二人が
どうして結婚に至ったのか
そして
お互いをどう思っているのか
ほんの少し
知りたい気持ちもあるのです