作品No.52【2024/05/22 テーマ:また明日】「また明日」 そう言って、キミがバスを降りていく。 〝また明日〟なんてないくせに。 約束された明日なんて、僕にも、キミにも、ありはしないのだ。そんなこと、わかっているのに。 〝また明日〟——なんて残酷な言葉なんだろう。 何度も何度も繰り返して、キミに明日が来ないことを僕は知っているのに。 僕はただ、バスを降りたキミを、目で追うことしかできなかった。
5/22/2024, 2:29:33 PM