作品No.47【2024/05/17 テーマ:真夜中】
この夜がずっと続けばいいのに。
朝なんて、来なければいいのに。
そしたらずっと、あなたといられる。
あなたと過ごす時間は、いつだってあっという間だ。あなたはいつも、私を置き去りにして、帰っていく。
あなたにとっての帰る場所が、私ではないから。
あなたにとって真に大切なモノが、私ではないから。
わかってる。わかってる。痛いほどにわかっている。
それでも私は、恨むように願うのだ。
ずっとずっと、夜であればいい。
世界が夜の底にあればいい。
あなたと私が過ごせる時間が、永遠に続くように。
作品No.46【2024/05/16 テーマ:愛があれば何でもできる?】
愛だけじゃどうしようもない
何でもできる わけじゃない
愛ですら
永久のモノではないのだから
作品No.45【2024/05/15 テーマ:後悔】
後で絶対後悔する。
——って、よく言うよね?
でもさ、おかしくない? よく考えて、いや、よく考えなくても、おかしいって気付かない?
〝後から悔やむ〟から〝後悔〟——だよね。なら、〝後で後悔する〟って、〝後で後から悔やむ〟になるわけで、なんていうか、〝馬に乗馬〟とか〝頭痛で頭が痛い〟とかみたいな、違和感が残る表現に思うのだけれど。まぁ、そのへんは大目に見てもいいのかな。
それから、もうひとつ。
今、この瞬間を悔やむって、なかなかないことだと思うのだけれど、どうだろう? 後悔なんて、大抵物事が終わってからするモノじゃない?
おまけにもうひとつ。
何で、赤の他人に、「後悔する」なんて、決めつけられなきゃいけないの? そんなの、決めるのは私自身、だよね。
だからまぁ——そうだね、簡潔に言えば。
知ったふうな口利くな。
——かな。
作品No.44【2024/05/14 テーマ:風に身をまかせ】
白い砂浜
青い空と海
強い風が
潮の香りを運んでくる
乱れる髪
砂浜にとられかける足
強い陽射し
吹き出るようにあふれる汗
私は少しだけ
そんな風に身をまかせていた
作品No.43【2024/05/13 テーマ:失われた時間】
今日もダラリと過ごしました
明日もきっとそう過ごすのでしょう
失われた時間の
なんと多いことか