作品No.39【2024/05/09 テーマ:忘れられない、いつまでも。】
あの日を思い出すと、後悔ばかりです。
あなたを、笑顔で送り出すと決めたのに、嗚咽をあげて泣いた私を、今でも私はゆるせません。
自分でいうのもなんですが、私は私に甘いのです。そんな私が、私自身をゆるせないと、心の底から今もまだ思っているのは、あなたとの別れの日々のことです。
骨になったあなたは、〝あなた〟ではなくなってしまうんじゃないか——と、そう思ったことを今でも憶えています。だから、多分、それがたまらなく恐ろしかったのだろうと思います。
あの日が、過去のことになって、十九年を迎える今。
それがまた過去になるこれから先も。
私は多分、この後悔を抱えて生きていくのでしょう。
作品No.38【2024/05/08 テーマ:一年後】
一年後の私は
どうしているんだろう
今の私より
少しは成長しているんだろうか
してると いいなぁ
作品No.37【2024/05/07 テーマ:初恋の日】
あの三月十一日が
私にとって
初恋が終わった日
なのかもしれない
ずっと片想い状態の彼と
卒業を機に
離れてしまった日
あれから十三年
今でも忘れられない
未練タラタラな私が
まだここにいる
作品No.36【2024/05/06 テーマ:明日世界が終わるなら】
もし明日、世界が終わってしまうのならば——ぼくはどうするだろう。
そんなことを、ずっと考えていたんだ。
ああ、少し、大袈裟過ぎたかもしれない。この世に命を持って生まれれば、誰しもがいつ死ぬかわからない。なにも、世界の終わりなんて難しいことを考える必要なんてないだろう。ぼくだって、きみだって、明日を知れない存在であることは変わらない。
だから、ぼくは考えたんだ。
どうせいつ終わるかわからないなら、やりたいことをやろう——って。
もうわかったよね? ぼくがきみをここに連れてきた理由が。
そんなにこわがらないでよ。取って喰おうってわけじゃないんだからさ。
きみのことがすきなんだ。だから、大切にするって約束するよ。衣食住は保障するし。
だから、ね。ぼくとずっと一緒にいてよ。
……ね?
作品No.35【2024/05/05 テーマ:君と出逢って】
きみと出逢って
その証を残したくて
買い漁って
また別のきみと出逢って
その証を残したくて
買い漁って
その繰り返し
推しが見つかる度に
推しを手元に置きたくなる
使わない
飾らない
開封すらしない
ただ増えていくだけの
無為で無意味とも思えるそれを
私はただ繰り返す