作品No.39【2024/05/09 テーマ:忘れられない、いつまでも。】
あの日を思い出すと、後悔ばかりです。
あなたを、笑顔で送り出すと決めたのに、嗚咽をあげて泣いた私を、今でも私はゆるせません。
自分でいうのもなんですが、私は私に甘いのです。そんな私が、私自身をゆるせないと、心の底から今もまだ思っているのは、あなたとの別れの日々のことです。
骨になったあなたは、〝あなた〟ではなくなってしまうんじゃないか——と、そう思ったことを今でも憶えています。だから、多分、それがたまらなく恐ろしかったのだろうと思います。
あの日が、過去のことになって、十九年を迎える今。
それがまた過去になるこれから先も。
私は多分、この後悔を抱えて生きていくのでしょう。
5/9/2024, 2:37:33 PM