8月31日、午後5時
朝、8時から市立図書館の学習室の予約が始まる。
9時に予約サイトを確認すると、16時までの予約がすべて埋まっていて驚いた。
午前中は出掛けていて、家に戻って昼食をとったあと16時までの時間をミスドで過ごした。
16時目掛けて図書館に入る。
今日私は、9月の準備に追われていた。
8月のお休み中、やる時間は沢山あったのに、遊び尽くした。
仕事をしたら負けだと思っていた。
エンジンをかけはじめたのは16時からで、21時までの5時間すごく集中して仕事をこなした。
まるで夏休みの宿題に追われる小学生のようだ。
ホッと今、遅い夕食をとっている。
よーし、明日から頑張るぞ!
ふたり
ふたりになりたがる人間。
3人グループだと、1人をいじめてふたりになる。
3人だと、不安が渦巻く。
5人グループがペアを組むとき、誰かが必ず1人になる。
その1人になりたくないから、日常の中で自然にふたりペアができていく。
ふたりグループは仲良し、ふたりだけの世界を作っていく。
なかなか話しかけて、輪に入っていくのは難しい。
ふたりになりたがる人間。
安心がほしい私たち。
心の中の景色は
心の中の景色って、そんな
心にパッと思い浮かぶ綺麗な景色なんてない。
綺麗な海とか、綺麗な空とか、
景色を見て感動した経験が乏しいから、心に常にある憧れみたいな景色なんてない。
そう思うと、心の中の景色というのは、日常の景色なのかな、とふと思った。
朝起きて、洗面所で見る私の寝ぼけた顔
通勤の車から見るいつもの交差点
職場の同僚の顔
ジムで見るみんなのダンス
家事をする母の後ろ姿
庭木に水を遣る父の姿
そんなありふれた光景がやっぱりパッと頭に浮かぶ。
この夏に映画「国宝」を観た。
主人公の喜久雄が人間国宝になったとき、歌舞伎を続けてきた理由を「ある景色を探しているんです。」と答えた。ある景色はどんな景色なのか分からないけれど、それを探して芸を磨いていると。
人生にそんな目標があるのもいいなと思った。
私はどんな景色を探しているんだろうな?
夏草
夏草や兵者どもが夢の跡
夏休みの学校の教室。
人のいない空っぽの教室を見て、1学期の騒々しかった日々を思い出す。
明日からは2学期。
また、兵者どもが帰ってる。
素足のままで
学生のとき、合気道と出会った。
私はスキー部に興味があったのだが、たまたま入学オリエンテーションで隣の席になった知り合いが、合気道部に見学へ行くと言うので、着いていったのだ。
合気道はよく警察官が演武する護身術のようなもので、先輩に習って前回り受け身や後ろ受け身を教えてもらった。
受け身を少し習うだけで、合気道ができるような気がしてきたから不思議だ。
その日のうちに入部を決めた。
そして、私を誘った同じクラスの知り合いが親友になった。
私はそのあと卒業まで合気道を続け、地元に就職で帰ったあとも地域の道場の門を叩き、今でも合気道を続けて、かれこれ8年になろうとしている。
素足のままで道場の畳を踏み、足裏全体に均等に体重をのせる自然体。
この自然体は、攻撃を受けた際に前後左右どの方向にでもスッと体重を移動して攻撃をかわせるフラットな姿勢である。
この自然体は日常生活でも意識できる。
心を片寄らせず、常に自分の中心に置くことで、何かあったときにスッと対応ができる。
こうやって私は合気道の心得を学び、その心を自分の軸にするように稽古をしている。