隠された真実
ハリーポッターシリーズの「謎のプリンス」を読んだことがおありだろう?
以下、ネタバレ注意
スネイプ先生の隠された真実を知ったとき、私は
初めて二重スパイの孤独に目を向けた。
物語の正義である主人公から悪者扱い方を受け、いつも疑われ、憎まれ、哀れなスネイプ先生を好きになった読者は多いだろう。
死の秘宝では、
教師として、生徒を守るために、尊敬する恩師に手をかけることにもなった。最終的に自分が殺されることを分かりながら・・・。
ハリーポッターシリーズで最も胸が張り裂けそうな展開である。
唯一の救いは、彼が死ぬ前にその隠された真実をハリーが知ることである。
そして、死に際にハリーとスネイプは分かり合うのだ。
二重スパイでありながら、生きている間にスネイプに報われる瞬間があって、本当によかった。
スネイプはハリーの目を見つめながら涙を流して、死に絶える。
その目に最愛のリリーを映しながら。
最愛の人が自分の宿敵と結ばれてしまった絶望。
その二人の子であるハリーへの戸惑い。
憎みながらも、守り続けた信念。
受け入れた自分の命の価値。
ハリーポッターシリーズのもう一人の主人公はスネイプである。
ハリーには仲間がいたが、スネイプはずっと孤独だった。
私たちが大人になった今、もう一度スネイプの立場で読み返したい。
風鈴の音
今年の夏は暑いけど、去年よりも風があるから体感的には耐えられる感じがしませんか?
我が家ではまだエアコンをつけていません。
代わりに防犯対策を完全に無視して、家中の窓を全開に開け放しています。
去年の夏から網戸と簾を用意していて、今年の夏にこの作戦がようやく効いてきたのです。
暑い中にも、いい風が入ってくるのです。
特に夜など、涼しいと感じるほどに。
これはいつまで続くのでしょうか?
8月はもうエアコンなしではいられないでしょうかね?
エアコンをつけると、窓を閉めねばならなくなります。
その前に、風鈴を用意して風鈴の音を楽しむのもいいなという気持ちになりました。
早く買わなきゃ、ですね。
心だけ、逃避行
私の中で「のだめカンタービレ」が再熱している。
アニメ全44話を3週間で観た。
実写はドラマも映画も観た。
漫画も24巻すべて読んだ。
だけど、やっぱりアニメが一番好きだ。
漫画もいいけど、音楽が聞けるアニメはとっても素敵。
実写はやっぱり役者の演技を意識してしまうから、アニメがいい。
何がいいって、千秋真一だ。
3歳でバイオリンを始め、音大ではピアノ科を首席で卒業。その一方で独学で指揮を学び、大学院在学中に自身のオーケストラを立ち上げコンサートを開催。
大学院を中退し、フランスの指揮者コンクールで優勝。そのまま23歳でプロとなり、パリの歴史あるマルレオーケストラの常任指揮者としなる。
こんな経歴は現実ではあり得ないらしい。
そんなアメージングな男を支えたのが、大学時代のアパートの隣人。野田恵(通称のだめ)だ。
寝食を忘れるほど楽譜が大好きな千秋に対して、のだめは楽譜を読まない。聴いた音を覚えて自由にピアノで演奏する。
千秋曰くデタラメだけど、人に聴かせる魅力的な演奏をする。ふと、足をとめたくなるような。
千秋とのだめはお互いの音楽性にひかれあう。
私生活がだらしなく、不衛生な女ののだめに対して、家事が得意で面倒見のよい男の千秋。
いつもは千秋がのだめの面倒を見てリードしているし、音楽でもいつも千秋はのだめの一歩も二歩も先を行く。千秋はいわゆる俺様タイプ。
その俺様千秋がのだめを追いかける瞬間が好きだ。
心だけ、逃避行したくなる。
特に好きなのは、千秋がのだめの演奏会に行けなかったときだ。家に帰ってのだめに謝る。
「のだめさん、すみませんでした。」と正座するのだ。
興味のある人は是非観てみてほしい。
冒険
毎年、夏休みになると専業主婦の母が
「冒険の旅に出よう!」と私たちに言った。
意味は、ちょっと離れたスーパーまで買い物に行こう!である。
ペーパードライバーの母
母の自転車の後ろに弟が乗り
私が母の前を自転車で走った。
先頭を走るのはいつも私で
「どっち~?」「そこの角は右~」
と母が教えてくれながら、隣町の大型スーパーまで自転車を走らせる。
全然、冒険じゃないと思うかもしれないけど
いつもと違う道を自転車で走り、ちょっと寄り道をしていつもと違うお菓子を買ってもらう。
毎年、楽しみにしている冒険だった。
自転車だけど、暑さを感じた記憶はない。
アイスが溶けないうちに大急ぎで家に帰って、扇風機の前で溶けかけのアイスにかぶりついた夏休み。
今思うと、夏休みの冒険の旅は母にとっても楽しかっただろうと思う。
だって、専業主婦の母はいつも日中一人なのだ。
テレビとずっとしゃべっているのだ。
届いて.....
届けば、天にも昇るような気持ちになり、
自分のことを優秀だと思える。
心がすくように嬉しくて、ぐっと満たされる。
届かなければ、悔しい。
なんで届かないの?
相手を責めたり、自分に苛立ったりする。
自分の想いが届かないときは
大体タイミングのせいだったりする。
タイミングさえ合えば、物事は上手くすすんでいく。
では、そのタイミングはどのように見極めればいいのか?
答えはシンプルで、自分のタイミングで動かないことに限る。相手に合わせてあげさえすれば物事はラインに乗ったように運ばれていく。
では、相手に合わせる時間がないときや、心の余裕がないときは?
そりゃ、強くなるしかない。
強くなればいい。
相手が勝手に合わせてくれる。
どうも、どうもで話がすすむ。
よし、強くなろう。
強くなれ!
届いて....と願わなくていいくらい強く。