雑煮

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3/4/2025, 3:55:56 PM

「いい子でいてね」
なれなかった。

「これ以上困らせないでね」
できなかった。

「せめて生きていてね」
唯一守っている約束。

でも、本望じゃないんだ。ごめんなさい。


「約束」


(追記)
周囲のプレッシャーと被害妄想で、こんな約束をさせられた気分が続いていました。それを必死で守ろうとしてきました。
このお題は珍しくすらすら書けたのは、その一方的な約束を沢山破ってきたからでしょうか。
今は己の限界を知って、こんな約束了承していないことに気が付いて、自分の意志で生きる選択をしています。

3/3/2025, 4:40:11 PM

ひらり。

君はよく物を落とす。
僕はよく物を拾う。

今拾ったのは、レシート?
見つめていたら勢いよくひったくられた。

気をつけてよね、見て見ぬふりも疲れるんだから。
抜けていて可愛い君の本当にだらしないところ、
僕には隠しておきたいんでしょ。

「ひらり」

3/2/2025, 3:22:39 PM

「私が誰か分かる?」
「うーん、あんた誰やったっけ。」
おばあちゃんと何度も交わした会話。

私もいつか大切な人を忘れてしまうのか。
走馬灯に誰も居てくれないのは寂しいだろうな。
おばあちゃんの最期は、寂しくなかっただろうか。
分からないけれど、私はずっと覚えとくね。

「誰かしら?」

3/2/2025, 9:59:42 AM

※性的表現あり

私の鼓動を背中に伝える。
ふわふわで石鹸の香りのする髪を撫でて、
現れたピアス穴を指でなぞる。
「そのままじっとしててね」
指と同じ経路を舌で辿る。

君が振り返る瞬間のために種をまいてるの。
まだ咲かせないでね?

「芽吹きのとき」

2/28/2025, 2:23:19 PM

「あの日の温もり」

木漏れ日が心地よくて、
冬支度もせずにひなたぼっこをしていました。

温度差に目覚めた私は、
凍えて季節の巡りを待っていました。

丸まった私に触れた手は、
春の温度がして怖くなりました。

春が来なければ冬も来ない。
そんな恐れも溶かしてしまうんです。

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