お金より大事なもの
父は末期がん、
緩和ケアに入っていた
そんな父から「宝くじ買ってきて」
父の笑顔に元気がでて、自転車で
買いに行った
それが見事!
夏祭り賞、5万円が当たった
父と母と私と弟、4人で特上寿司を食べた
お金よりも大事なもの
それは家族四人で最後の食卓を囲んだこと
亡き父は幸せに逝ったと信じたい
月夜
居酒屋でバイトしていた私
そこの社員だった、「片岡さん」
とてもステキな男性だった私は片岡さんが大好きだった
片岡さんも、私のことを気にかけてくれて
毎夜、車で送ってくれてた
お互い、彼氏、彼女もち
恋と呼んでいいのだろうか
私は就職のためバイトを辞めることになった
片岡さんも退職することになった
握手して別れたわたしたち
思い出すのは
車から見えた月夜の儚い恋心だった
絆
私はオカリナサークルに所属している
もう15年くらい
元気で優しい代表のOさん
おおらかな人だった
乗馬が好きで、馬に乗るためにインドへ行った
しかし不幸な知らせがあった
落馬して頸椎損傷
首から下が動かなくなった
頭はクリアなのに体が動かない
こんな地獄があるだろうか
本当は愛知のリハビリセンターに
行く予定だった
でもOさんは「みんなと一緒がいい」と
活動してる近くの老人ホームに入った
サークルのみんなはOさんを尊敬してる
オカリナ吹けなくても永遠に仲間✨
私たちの絆は誰にも負けない‼️
大好きな君に
黒いポメラニアンを飼ってた
真っ黒で小熊のようだったので安易に
玖真と名付けた
人間が大好きで、散歩に行くと
誰かれかまわず、尻尾をふりながら
飛びついてた
でも一人にすることが多かった
十歳で心不全、玖真は幸せだったのだろうか
亡くなったとき、ある人が言ってくれた
「素敵な飼い主に看取られて安心して旅立った玖真はきっとMちゃんを見守ってくれているはず」
そばにいてくれてる気がする
大好きな玖真へ
息子になってくれてありがとう
また一緒にお散歩できるって
信じてるからね
ひなまつり
写真には、5歳の私と3歳の弟が写ってる
3月3日、ひなまつり
お内裏様とお雛様
ペロペロキャンディを舐めながら
二人笑顔で楽しそうに
写真は素直だ、あの頃は笑ってた
私の真似して髪を結ってる弟
今は疎遠になったけど
一緒に食べたちらし寿司
忘れないよ。
なんの心配もせず心から笑ってる
あなたの姉でよかった
いつまでも
かわいい弟でいてね
またひなまつりに会おう
大人になっても
たった2人の
姉と弟