『青く深く』
見渡す限りの青。
キラキラと水面に映る、太陽の光。
目の前に広がる壮大な海を眺めて、何故か懐かしい気持ちになる。
前世はもしかして、なんて浅はかな考えが浮かんで消える。
海は、どこまでも青くそれでいて深く、その色が私の心を晴れやかにするのではなく、なぜか切なくさせる。
人魚姫は愛しい彼のために泡になった。
私の今のこの想いの果ても、彼女の想いと同じなのではないかと。
キラキラと水面に映る太陽の光と、青く深く続く壮大な海の中に泡となって消えたいと思った、17歳の夏だった。
『夏の気配』
空の色が、より一層はっきりとした濃い青色になった。
そこに、まとまった雲がぎゅっと集まって、青と白の境界線がはっきりと分かれている。
あぁ、夏がもうそこまで来ている。
暑い夏がまた始まる。
『まだ見ぬ世界へ!』
昨日がどんなに素晴らしかったって、今日がどんなに酷かったって、明日はどうなるかなんて、誰にもわからない。
素晴らしい日になるのか、つらく厳しい日になるのか、楽しい日になるのか、それとも悲しい日になるのか、それは誰にもわからない。
だからこそ、未来はワクワクして楽しい。
さぁ、まだ見ぬ世界へ。
未来の自分を信じて、いざ行こう!!
『最後の声』
古いアルバムをめくると、懐かしい写真が目に入った。
当時大好きだった彼と、仲睦まじくうっている写真。
当時は、永遠の別れが来るなんて想像もしていなかった。
「忘れないで。」
彼の最後の言葉は、今でも覚えている。
でも、どうだろう、、、。
あれだけ、大好きだった。
あれだけ、愛おしかった。
あれだけ、恋してた。
それなのに彼の《最後の声》は、どう頑張っても思い出せない。
写真の中の私達は、若くキラキラと輝いて、まるで今にも声が聞こえてきそうなほどなのに、声だけは思い出せない。
それが不意に悲しくなって、彼に申し訳なくて、そっと静かにアルバムを閉じた。
『小さな愛』
はじめはほんの小さな愛があり、2人でいろんな経験や愛、時には喧嘩などたくさんのことを育み、そしてそれがいつしか大きな愛へと変わっていく。
小さな愛だと嘆くよりも、どうすれば大きな愛に変化していくかの工程が大切なのかもしれない。