花咲

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6/11/2025, 12:28:18 PM

『雨音に包まれて』


今日も雨。
気持ちは憂鬱。ジメジメとした空に悪態をつく。
雨のせいで気分も落ち込む。

一人心の中で愚痴りながら歩いていると、小さいながらも聞き慣れた声が聞こえてきた。
振り返ると、大好きな彼がいた。

「どうしたの?」

そう聞くと、彼は眩しい笑顔を向けて、

「一緒に学校行こ!」

と明るく言う。

雨なんて、気にしないと言わんばかりのその笑顔にときめく。
私は彼に恋をしているのだ。

雨の中2人で歩いていると、まるで世界に2人だけのようだ。
いつもこんなのなら雨の日も悪くないなと思うのに、、、。

楽しく歩いていると、彼の声色が変わったことに気づいた。
彼に向けていた顔を目の前に向けると、彼が好きなあの子がいた。
彼は、私といたことをなかったかのようにあの子のところへ走っていく。

「好き」

駆け出して行く、彼の背中に思わず言葉が紡がれる。
ただ、その言葉は雨音に包まれて、消えていった。

6/11/2025, 12:13:52 PM

『美しい』

彼女はいつだって真っ直ぐで、信念をしっかりと持っている。
そんな彼女はとても美しく、いつだってキラキラ輝いていた。

そんな彼女に僕は恋をしている。

6/9/2025, 12:07:51 PM

『どうしてこの世界は』

どうしてこの世界には感情と言うものがあるんだろう。
ほら今日も向こうから来る彼女に心がときめかされる。
彼女に会えて嬉しい。
彼女のことで一喜一憂する自分がどうしようもなく滑稽に見える。

でも、それでもこの感情は制御できない。

どうしてこの世界には感情と言うものがあるんだろう。
今日も、明日も明後日も、おそらく、この先ずっと彼女に対してのこの思いは続くのだろう。

6/8/2025, 12:50:44 PM

『君と歩いた道』


はじめはただの幼馴染の関係だった。
毎日一緒に学校へ通い、そして一緒に帰ってくる。

いつしか少し大人になって、一緒に過ごすことも少なくなったね。

別の誰かと帰ることが増えた。
ちょっと寂しかった。

あぁ、僕は君と一緒にいたかったんだ。

君と歩いた道を、今は別の誰かと歩いていても、思い出すのは君のこと。

またいつか、一緒に同じ道を歩けたらいいな。

今日も一人想像して、別の誰かと歩いてる。

6/7/2025, 1:52:15 PM

『夢見る少女のように』

あの子はいつもキラキラの笑顔を振りまいていた。
誰もが羨む可愛らしい笑顔。

あの子はいつも無邪気だった。
この世界の醜いものには気づかないほど。

あの子の世界は美しいものばかり。
この世の醜さは知らない。
いや、知らせてはいけないのだ。

夢見る少女のように幸せに暮らすあの子の世界を壊すことは、誰も許されない。

この世界の片隅で、あの子は今日も、夢見る少女のように生きている。

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