君とのたくさんの想い出
忘れたくない沢山のこと
君も覚えててくれるかな
いつまで覚えていられるだろう
私はいつまでも忘れたくないよ
─────『たくさんの想い出』
冬になったら
ふわふわしてるオーバーサイズの洋服に包まれて
寒いなってマフラーに口元まで隠して
可愛さと防寒を兼ね備えて最強に可愛くなるの。
冬になったらキラキラのイルミネーションを見るの。
綺麗だねって上手く写真撮れるかなって話しながら
少し隣の君を盗み見るようにしてドキドキするの。
冷たくなった指先に息を吹きかけてる私を見て
君が手を繋いでくれるなら最高の冬になるの。
冬になったらサンタさんが来て
プレゼントをくれて
私も君にプレゼントを贈って
来年も一緒に居られたらいいななんて願いをもったら
ほんと幸せだなって思うよ
─────『冬になったら』
人と関わる度私は私とはなればなれ。
なりたい私になれないの。
本当はフリフリの可愛いお洋服も着たいし
そうかと思えばカッコイイお洋服だって着たい。
イエベ、ブルベ
何が似合って何が似合わないかわかんないし。
ギャザー顔ってなんなの?
前までそんな言葉聞いてなかったし。
○○顔多すぎて考えるのをやめた。
自撮りが他撮りが盛れる盛れない
他人に評価されるのが嫌だ。
私は太ってるしお腹も出てるどころか
足も腕も太いしどうせあの子の引き立て役。
でもそうやって引き立て役だからと諦める私が嫌い。
こんな服、私が似合うわけない。
このメイク、私に似合うはずない。
そもそも太ってるやつに似合うものってないか。
少しでも私に愛嬌があれば
自分に自信持てたんだけどな。
私のなりたいは他人の目を気にして
はなれていくの。
絶対に手に入れるから自信を持てるまで
さようなら、理想の私。
─────『はなればなれ』
仕事も何もかも上手くいかなくて
そんな自分にムシャクシャして外を出た。
外は雨が降っていたがそんなのも気にせずに
歩き出した。
雨に濡れたり何もかも忘れられる気がした。
いつの間にか遊具が少ない公園についた。
ベンチの下にダンボールに入った猫が居た
思ったより小さくてこれが子猫だと知った。
少し雨に濡れる猫に手を伸ばした。
「行く場所ねぇのか?」
俺の声に反応して猫がなく。
「じゃあ家来るか?」
子猫は濡れてる俺に気にせず膝の上に乗る
案外図々しいんだなお前は。
じゃあ帰るか。
何も持たずに家を出たから
明日はお前の必要なもの買わないと行けないな。
ありがとな俺の元に来てくれて
─────『子猫』
夏は長くいたはずなのに
もうすっかり寒くなってきた。
秋風がもう冬を連れてくる。
まだまだ寒くしないでよ。
─────『秋風』