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11/13/2024, 11:22:32 PM

「また会いましょう。」

あいつはそう言って姿を消した。

「また会いましょうって言ったかあいつ!!
こっちは会いたくないってあんな奴に」

「まぁまぁ落ち着いてアルト。」

「カイト、だってあいつ
出会ってすぐ攻撃してきたんだぞ!!」

「仕方ないってアルト。
こんな世界じゃありえない話じゃないよ。」

俺はスマホを出して調べる。

あいつは他の奴らと桁違いに強かった。

俺たちを倒さずに消えていったあいつは誰だ?


なんで情報がない。

他の人はあいつに出会わないのか?

信じられない。

また会うなんてこともう考えたくなかった。

「おーいカイト。あっちに店があるぞ!!
飯食いに行こうぜ!!」

うるさいくらいに響くアルトの呼び掛けに

返事をして俺たちは歩き始めた。

また会いましょうっと言ったアイツに勝つために





─────『また会いましょう』

11/12/2024, 11:08:59 PM

非日常を味わうために

遊園地へ来た。

そこはわかる。

非日常のスリルを味わえるのは

ジェットコースターだと言うのもわかる。

でもそれを一緒に乗る神経が分からない。

僕はジェットコースターは嫌いだって言ってたのに!!

もう降りられない。

絶望的な顔をして一気に急降下。

普段出さない悲鳴も誰よりもでかい声を出した。

今日だけで君を少し嫌いになったよ。

もうジェットコースターは懲り懲りだ。





─────『スリル』

11/11/2024, 10:59:31 PM

飛べない翼を持つ僕は

いつまでたっても動けない。

「他人と比べて落ち込むくらいなら

比べない方が良いよ。」と君は言う。

その通りだ。

でもそれを自覚してもなお僕は怖かった。

飛べない自分も

友達が離れていくかもしれないという不安も

どっちも怖かった。

「いつかは飛べるから一緒に練習に行こう」

君はいつだって優しかった。

僕はきっとこれからも君の言葉で救われると思う。

いつか絶対飛んでみせるから





─────『飛べない翼』

11/10/2024, 11:00:30 PM

ススキが夕日に照らされるのが

綺麗で写真を撮る。

こんな写真も君に送ってもいいのかな?





─────『ススキ』

11/9/2024, 11:06:38 PM

息が上がる。

肩が上下に激しく動く。

手から滴る赤い液。

気づいた時には

赤い水溜まりが出来ていた。

鼻が鉄臭い。

頭がおかしくなりそうだ。

俺はその場から逃げ出した。

脳裏に焼き付くのは

死を覚悟したあの人の最期の顔。

清々した気持ちも

やってしまったという気持ちも

全ていっぱいいっぱいで

「ハハッ」

笑いが止まらない。

あぁこれからどうしよう。

もう1人ヤッてしまうか。

この俺がお前の最期を見るとは

アァほんとオモシロい。





─────『脳裏』

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