「また会いましょう。」
あいつはそう言って姿を消した。
「また会いましょうって言ったかあいつ!!
こっちは会いたくないってあんな奴に」
「まぁまぁ落ち着いてアルト。」
「カイト、だってあいつ
出会ってすぐ攻撃してきたんだぞ!!」
「仕方ないってアルト。
こんな世界じゃありえない話じゃないよ。」
俺はスマホを出して調べる。
あいつは他の奴らと桁違いに強かった。
俺たちを倒さずに消えていったあいつは誰だ?
なんで情報がない。
他の人はあいつに出会わないのか?
信じられない。
また会うなんてこともう考えたくなかった。
「おーいカイト。あっちに店があるぞ!!
飯食いに行こうぜ!!」
うるさいくらいに響くアルトの呼び掛けに
返事をして俺たちは歩き始めた。
また会いましょうっと言ったアイツに勝つために
─────『また会いましょう』
11/13/2024, 11:22:32 PM