鏡が美しく私を見せる。
いつでも私を可愛く見せる。
鏡に映る私は可愛くて
何時でも私は鏡の虜。
もっと可愛く美しくなりたい。
ねぇもっと
美しく見せて。
─────『鏡の中の自分』
ボクはハル。
この家で1番賢い犬だ。
そんな僕が好きな時間を教えてあげる。
もう外は暗くてみんなが家にいる時間。
すると女の人の声が聞こえる。
「ねぇルカ。ちゃんと薬は飲んだ?」
心配そうに声かける彼女はルカのママ。
ママはいつもお散歩に連れてってくれるから好きだ。
「うん飲んだよ!」
まだ寝たくないと言うように元気に声出す子供はルカ。
ルカはいつも僕と遊んでくれるから好きだ。
「そう、じゃあおやすみルカ。」
そんなルカから離れるママを逃がさないように
ルカはすかさず
「まだ眠くないよ!絵本読んでママ!!」って言って
ママを引き止める。
「しょうがないな〜1冊だけよ」
そう言うママの顔を知ってる?
とっても嬉しそうな顔をするんだ。
ママもルカも笑顔のこの空間が好きだ。
ルカは「ハル!」と呼んでいつものように
一緒にママの声を聞いて寝るんだ。
それが幸せなんだ!!
秘密の話もしてあげる。
ママは知らないことでも僕は知っていること。
それはルカが眠りにつく前に僕の頭を撫でる時は
寝るのが怖いこと。
ルカは知らないことでも僕は知っていること。
それはルカが眠りについた後
ママはまだ頑張っていること。
洗い物をしたり洗濯物を干したり。
沢山動いていること。
時々泣いている時もある。
パパの隣で幸せそうな顔をしていることもある。
そして僕が知ってること。
僕はパパにもママにもルカにも
愛されていること。
今日は遅いからまた明日
家族みんなと遊ぼうよ。
それじゃあおやすみ。
─────『眠りにつく前に』
形あるものにも形ないものにも
いつか終わりは来る。
当たり前にいた貴方でさえも
居なくなってしまうのだから。
どこを探してもいない貴方を常に探してしまう。
貴方が傍に居なくなるだけで
私は悲しくなったはずなのに。
初恋は貴方
貴方が好きだ。
貴方に恋してる。
貴方を想ってる。
貴方を忘れたら私はきっと幸せだ。
私はいつか貴方のことを忘れる。
永遠なんてそんなの存在しないのだから。
─────『永遠に』
絵に書いたような理想郷
誰もが幸せになる世界
そんなのを夢見ていた。
そこには妖精も居たらいいなって思う。
そんな夢は一夜にして父親によって
火の海に消えてなくなったけど
私はまだ理想郷を諦めていない。
いつか理想郷を作るまで
─────『理想郷』
鉛筆とか懐かしく思う。
中学生になったらシャーペンだし
大人になったらボールペンだからね。
赤青鉛筆とか懐かしく思う。
丸つけで使うから赤だけがすぐなくなって
赤と青の割合がいつも偏っていた事が懐かしい。
小さな頃見てたアニメとか聴いた音楽とか
意外と覚えていて
懐かしく思う。
これからももっと増えていく懐かしいを
私は大切にしたいと思った。
─────『懐かしく思うこと』