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10/12/2024, 11:06:20 PM

揺れるカーテンがとあるシーンに重なった。

カーテンにくるまって

ウエディングベールみたいでしょって

「それ成田君がやる?
やるなら私でしょ性別的に」

「いいじゃんいいじゃん。
やってみたかったんだもん。
どう、花嫁に見える?」

成田君はいつも読めない。

外見はとっても整っているし
中性的って言われたらそうかもしれないけど
なんで今そしてなんで私に聞いてくるんだって

彼のことを知らないからわかんない。

「似合ってると思うよ。花嫁」

「じゃあさ、俺にプロポーズしてよ。」

冗談言わないでって思う。
綺麗な顔でそう言われたら
本気になる可能性だってゼロじゃないのに。

風がカーテンを揺らす。

日が暮れる。

オレンジ色に染まっていく成田君と私。

2人のプロポーズは

もう誰にも教えてあげられないくらい

成田君に向けた言葉になってしまった事は

彼には絶対に言えない。





─────『放課後』

10/11/2024, 11:50:17 PM

カーテンを開けて

窓も開ける。

肌に触れる冷たい空気が

気持ちがシャキッとして好きだ。

寝巻きはまだ薄くて寒いから

上着を羽織って外に出る。

カーテンが揺れる気持ちがリセット出来るみたいで

私は大好きだ。

今日も頑張っていきたい。





─────『カーテン』

10/10/2024, 11:21:10 PM

いつか見たあの日の涙の理由を知りたくて

僕は静かに彼女を探す。





─────『涙の理由』

10/9/2024, 11:05:21 PM

「ワタクシ、アナタのことスキなんですよ。

あなたを見ると久しぶりにココロオドルんです。

ちゃんとサけてくださいね?

1度でシヌなんてツマラナイですから。」

僕はきっと、いや絶対に

ヤバい奴に好かれてしまった。

こんなバケモノ産まれた時から1度も見たことがない。

でも僕も楽しいと感じる。

案外僕も心踊っているのかも。

そっちこそすぐ死ぬとかしないでね。





─────『ココロオドル』

10/8/2024, 11:03:33 PM

お疲れ様の言葉と一緒に

コーヒーを入れてくれる先輩に感謝。

束の間の休息に

ほっと息をつく。

ずっとデスクワークだったの私の体に

暖かいコーヒーが

鉛のような体をほぐしてくれるようだった。

入社前の先輩が威圧的だったら

どう立ち向かっていこうかという覚悟は

目の前にいる先輩によって打ち砕かれた。

先輩は優しくて仕事ができて

私も早く先輩のようになりたい。

そう思うようになった。

もっと頑張っていこう





─────『束の間の休息』

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