8/20/2024, 12:01:29 AM
今日の空模様は良くない。
今日の私はついてなかった。
朝は寝坊するし
スマホの充電出来てなかったし
つまづいて膝怪我するし
今日早く帰ってしまおう
そう思うのがもう少し早ければ
こんな路地裏で人ひとりの最期の瞬間を見るのも
なかったに違いない。
今頃ホントだったら
朝からの不幸を忘れて
おいしい夕飯を食べているくらいだろうか
そう思いを馳せる辺りに血の匂いが広がる。
思わず手で口を覆った。
ここは音を立てずにその場を離れるのが吉。
そう思った私は急いで元の道を戻った。
変な人影を見たからって路地裏にはいったのは
今日一番の間違えだった。
途中小石を蹴ってしまったが
変に振り向くと顔がバレる。
今にも雨が降りそうな空模様のおかげで
暗くなっているのはせめてもの救いだった。
早く交番に行こう。
今見た光景が嘘かもしれないが
それが嘘でも一応確認したかった。
私は1人の最期を見てしまったのか。
あぁ今日の私はほんとついてない。
─────『空模様』
8/19/2024, 12:05:45 AM
鏡に映るおろしたてのワンピースが
私を明るい気分にさせる。
鏡に向かって一回転
ふわりと広がるワンピースに
私の口角が上がる。
今日もいい事ありますように
鏡に映る私におまじない。
鏡よ鏡
私に今日を楽しむ魔法をかけて
─────『鏡』
8/17/2024, 11:43:35 PM
いつまでも捨てられないものは
小さな頃の君から貰った
ビーズで作ったブレスレット
これで君のおままごとに付き合ってたね。
今も一緒にいるなんて
夢みたいだな。
─────『いつまでも捨てられないもの』
8/16/2024, 11:07:09 PM
彼の誇らしさが
眩しいなって
思う
私もそうなりたいって思う
私もいつか彼に
なれたらいいな
─────『誇らしさ』
8/15/2024, 11:23:23 PM
夜の海は
暑くて静かで
波の音しか聞こえない。
砂浜に足を取られそうになる
感覚も私は嫌いじゃない。
夜の海は静かに私を包んでいる気がする。
─────『夜の海』