澄んだ瞳に私が映る。
私はあなたになりたくて同じ化粧をしてるけど
あなたの目は真似出来ない。
澄んだ瞳が私を映す。
ほんとあなたが羨ましい。
─────『澄んだ瞳』
嵐が来ようとも彼は絶対足をとめなかった。
彼女を一目見る為に。
彼女は助けを呼ぶことはない。
彼女の要望なんて誰も聞いてくれないから。
でも彼は違う。
小さい頃言った「僕が守る」
この言葉を守ろうとしていた。
別に約束はしていなかった。
彼女は嬉しそうに「そう」と言っただけだったから。
しかし彼女がもうこの屋敷にいないことを
彼は知らなかった。
彼は走った。
彼女に言った「守る」は
彼女が守られるような人なだけでなく
ただ彼が彼女の傍に居たいだけの言葉だった。
純粋な恋をどうか嵐に負けないで
─────『嵐が来ようとも』
いちご
レモン
ブルーハワイ
色んなシロップを
氷にかける。
家でも作れるかき氷。
でもお祭りでしか食べないような気がする。
お祭りは人がいっぱいで暑い。
屋台の匂いが私の心をワクワクさせる。
次はどの屋台に行こうかな
─────『お祭り』
仕事終わりクタクタになった私の手には
コンビニで買ったビール2本を持って
自宅に向かっていた、はずだった。
目の前には神々しい服を着た人
彼は自分を「神様」と名乗った。
その神様が舞い降りてきて、こう言った。
「猫しらないか?」
猫?もっと違うこと言われるかと思って拍子抜けした。
どんな特徴?首輪はしてるの?ポスター作ったら?
こんなことを神様に言ったら良くないかもだけど
疲れた体には猫を探す気力なんてなかった。
明日、明日探すから今日は寝させて
そう足早に帰る私に
神様がどう思っているのかはその時は知らなかった。
─────『神様が舞い降りてきて、こう言った。』
彼はすごいでも怖い。
誰かのためになるならば
自分の命なんてどうでもいいって
言っているような人だから。
誰かが彼をとめないといけないの。
誰かのためになるならば
なんて言葉言わないで欲しいの。
彼が居なくなった時
どれだけの人が悲しむか彼はわかっていないみたい。
彼がみんなを愛し
みんなが彼を愛していることを自覚しないと
彼はずっとこのままなのかもしれない。
大切なひとだから
「誰かのためになるならば」
なんて言わないで
─────『誰かのためになるならば』