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5/11/2024, 9:50:28 PM

叶わない恋をした私は愛を叫ぶ。

彼に伝わらないくらいに。

私は人の幸せを願うような綺麗な人間には

残念だけどなれなくて。

すぐ諦められるように

さよならも伝えなきゃ




─────『愛を叫ぶ。』

5/10/2024, 11:15:02 PM

虫籠に入るモンシロチョウは

花畑を舞うモンシロチョウとは

違って美しくなかった。

やっぱり貴方も自由を好むのね。

そう言って私は虫籠の蓋を開け

自由に飛び立つ蝶を眺めた。

私にもいつか自由がくるのかしら。





─────『モンシロチョウ』

5/9/2024, 11:06:27 PM

小さい時に教えてくれたおまじないを忘れられない。

いつまでもずっと覚えてる。

おまじないの効果があるかって聞かれたら

ないかもしれないけど

それは私にとってのお守りのような

温かさがあった。

これはきっと大人になっても忘れないだろう





─────『忘れられない、いつまでも』

5/8/2024, 11:20:56 PM

1年後またここで星を見に行こう

そう彼と約束したのはちょうど1年前。

現在私の隣には誰もいなかった。

1年後なんてすぐに経つよ

なんて笑っていた彼はこの世界から姿を消した。

1年後なんて私もすぐだって思ってた。

彼がこの世にいてくれたなら

どれだけ良かったのだろう





─────『1年後』

5/7/2024, 11:19:09 PM

口を開けばあの子のことばっかり

目の前の私を見て欲しい。

そう思うようになったのは

春過ぎて日が沈むのが遅くなった午後六時。

彼があの子が好きと私に告白してきた日だった。

その日は胸をチクッとする痛みには

気付かないふりをして

彼と2人で帰ったことを覚えている。

彼があの子のことを口にする時

彼とあの子が進展したことを表していた。

私は平気なフリをして

彼にアドバイスをしたりもしていた。

私は自分見て欲しいと同時に

彼が幸せになることを望んでいた。

数ヶ月後彼はあの子と結ばれた。

この報告を聞いた時は嬉しかった反面

心の中は悲しさでいっぱいだった。

あの子を結ばれたから

この帰り道ももう2人では帰っては行けないこと。

それがなんだか寂しかったのを覚えている。





─────『初恋の日』

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