君の目を見つめると私が反射して見えた。
そんな綺麗なビー玉みたいに透き通った目に
私が写ってることが嬉しくなった。
それと同時に怖くもなった。
私の暗い部分を見て離れていかないか不安になった。
君の目を見つめると
色んな感情が溢れる。
でも一番嫌なのは
私が綺麗な目を汚してしまうこと。
ねぇ今日も明日もその次の日も私の隣にいてね。
─────『君の目を見つめると』
星空の下で夢を見る。
それはそれは大きくて叶いそうにないけど
ここは何を思っても許してくれると思った。
星空の下は
夢見る私を包んでくれる
─────『星空の下で』
「ここで行き止まりだね。最後が君で良かった。」
泣きそうな目でこっちを見てる君を見て言った。
タイトな服を着てる君は新鮮だった。
いいじゃん似合ってるね。
でもそんな顔は似合わないよ。
「ねぇ早く銃口を向けてよ。
ねぇ早く引き金を引いてよ。
私を殺すのがあなたの命令でしょ。
ねぇわかってるよね。
私銃を持っていること。
いつだって君を殺せること。」
君は何かと葛藤するように
重々しく腕を上げ私に銃口を向けた。
そうそうそれでいいんだ。
「一発で仕留めてちゃんとココ打って」
心臓を指さす私を打たない君が愛おしいと思う私は
相当君に壊されたんだと思う。
ジャり
乾いた地面を歩く音がした。
「ねぇ邪魔しないでよ」
君の後ろにいる邪魔者に向けて拳銃の引き金を引いた。
反動が来た。
銃声が辺りに響く。
焼け爛れた真っ赤な空に銃声は重く鳴った。
君は目を見開いた。
「何?
君だって殺し慣れてるよね。
今更そんな顔してるの。
あぁかわいいね。」
私が引き金引くの手伝ったあげる。
君と向かい合った。
君は言った。
「...それでいいの。」
その声からは感情が読み取れなかった。
「それでいいの。それがいいの。これで最後。」
ドン
体が後ろに倒れる時大きな音が鳴った。
君の顔は見えなかったが私が目を瞑る時光る雫を見た。
泣いてる。泣く君が可愛いと思った。
さようなら
ちゃんと言えばよかった..
─────『それでいい』
どれかひとつ選んで!
そう言ってみんなの前に出されたのは
カラフルなミサンガだった。
私は最後ので
その言葉に重なって
ポニーテールが特徴の彼女が言う。
みんなでせーので指さしたやつにしようよ!!
はじまった。
私はこの提案が好きじゃない。
提案というか、選ぶことが好きじゃなかった。
優柔不断で決められないからだ。
どれかひとつなんて難しい。
青が好きだし青色指さそうかな?
でも被っていた時の譲り合いが
気まずいなぁと思っていたら
サラサラな長い髪が特徴の彼女が私を引っ張った。
彼女の隣にはいつも誰かがいて
話すことは無いはずなのに
彼女に手を引かれながら
女子グループを離れた。
何か用?
可愛くもない私の言い方に彼女は笑った。
ううん,なんもないよ?
ただ話したかっただけだよ。
迷ってたでしょ何とるか。
にこっと笑う彼女は
女の私でも惚れてしまいそうだった。
彼女はそれに気付かずに話し始めた。
1つだけって難しいよねだってさ…
私と彼女はいろいろな話をした。
すると私たちの元にミサンガをもって女子が来た。
青色しか残っていないけど大丈夫?
彼女と私は声を合わせて
もちろんと言った。
今日の空はミサンガと同じ綺麗な色だった。
─────『1つだけ』
私にとって大切なものは
君にとって大切じゃないかもしれない
君にとって大切なものは
私にとって大切じゃないかもしれない
だから理解していきたいな
君の大切が私の大切なものになるように
─────『大切なもの』