「ここで行き止まりだね。最後が君で良かった。」
泣きそうな目でこっちを見てる君を見て言った。
タイトな服を着てる君は新鮮だった。
いいじゃん似合ってるね。
でもそんな顔は似合わないよ。
「ねぇ早く銃口を向けてよ。
ねぇ早く引き金を引いてよ。
私を殺すのがあなたの命令でしょ。
ねぇわかってるよね。
私銃を持っていること。
いつだって君を殺せること。」
君は何かと葛藤するように
重々しく腕を上げ私に銃口を向けた。
そうそうそれでいいんだ。
「一発で仕留めてちゃんとココ打って」
心臓を指さす私を打たない君が愛おしいと思う私は
相当君に壊されたんだと思う。
ジャり
乾いた地面を歩く音がした。
「ねぇ邪魔しないでよ」
君の後ろにいる邪魔者に向けて拳銃の引き金を引いた。
反動が来た。
銃声が辺りに響く。
焼け爛れた真っ赤な空に銃声は重く鳴った。
君は目を見開いた。
「何?
君だって殺し慣れてるよね。
今更そんな顔してるの。
あぁかわいいね。」
私が引き金引くの手伝ったあげる。
君と向かい合った。
君は言った。
「...それでいいの。」
その声からは感情が読み取れなかった。
「それでいいの。それがいいの。これで最後。」
ドン
体が後ろに倒れる時大きな音が鳴った。
君の顔は見えなかったが私が目を瞑る時光る雫を見た。
泣いてる。泣く君が可愛いと思った。
さようなら
ちゃんと言えばよかった..
─────『それでいい』
4/5/2024, 1:12:05 AM