Na

Open App
3/31/2024, 11:40:14 PM

幸せになりたい。

ふと口に出た言葉だった。

自分を不幸だと思わないけど、幸せだとも思えない。

人に運を渡す彼女は言う。

「全ての人に幸せが降り注ぎますように」

彼女にとっての幸せは何なのか。

私には分からない。

だから私に幸せを分けて欲しい。

私が私の人生を幸せと感じられるようになりますように





─────『幸せに』

3/30/2024, 11:03:07 PM

移動教室の授業は席が自由だ。

彼女の座る席には誰にも近づくことはなかった。

彼女の近くにいると呪われるとか

みんなそれを恐れて彼女に近づかなくなった。

そんな様子を見て

私は何気ないふりをして彼女の隣に座った。

彼女は随分自分を下に見ているみたいだった。

「私の隣に居たっていい事ありませんよ」

なんて言ってきたんだから。

「そんなの関係ないよ。」って言ったけど

彼女は信じていないようだったが

それ以降何も言わなかった。

私は純粋な気持ちで彼女の隣に

座ったわけじゃなかった。

可哀想って思ってしまったんだ。

私は可哀想って言葉は最低だと思う。

自分が優位にたっている時に出る言葉だからだ。

自分の嫌な部分を見つけたところで

授業のチャイムがなった。

明日の私は純粋な気持ちで彼女の隣を座るのだろうか





─────『何気ないふり』

3/29/2024, 11:20:33 PM

私とあなた

どちらかはハッピーエンドで終わることが出来ないね。

仕方ないけど手加減はやめてね。

同じ人が好きでも譲るとか許されないからね。

彼にアピールしてハッピーエンドを手にしたい。

学校でできるギリギリで精一杯のおしゃれして

笑顔を見せて彼を惚れさせる。

彼はいつも優しくていつも笑顔で

でも彼はいつの間にか彼女が出来たみたい。

お相手はまさかのいつも静かな女の子。

正直びっくりした。

正反対な2人に見えていたのに

悔しいけど綺麗な2人だった。

そうか私失恋したんだ。

2人を視界に入れないように

すぐその場に離れて泣いた。

結局私とあなたはどちらも失敗したみたいだね。

今度はハッピーエンドを2人で掴みに行こう。





─────『ハッピーエンド』

3/28/2024, 11:07:35 PM

君を目の前にすると言葉が出なくて

見つめられると体温が上がる。

ほんのり赤くなるならいいのに

赤りんごみたいに真っ赤になるから

緊張してるの

バレちゃうじゃん





─────『見つめられると』

3/27/2024, 10:09:20 PM

「で...できた!!」

自分のすぐ横でそんな言葉が聞こえた。

「君はアンドロイドだよ。
名前は...そうだなーアスにする。」

すこし目を大きくしている彼は私をアスと呼ぶ。

「わかりました。」

彼は私に笑顔を求めた。

「すみません。笑顔がインストールされていません。インストールしますか?」

そう言うと彼はハッとしていた。

「動くだけで感情とかのプログラムはやっていなかったかもな...」

彼は毎日今日あったことを話してくる。

嬉しかったこと悲しかったこと

それはすべてアスには理解出来ていない。

だって、全て素人の彼が作ったのだから。

アスは毎日自分自身に問う。

where is my heart?
(私の心がどこにあるのか?)

彼の気持ちを理解できるまで

答えは出せないのだろう





─────『My Heart』

Next