自転車に乗って
君と遠くに行ってみたいな
何処かのドラマのワンシーンみたいに
長い下り坂を下って
晴れた空の下で
涼しい風をきって
まだ知らない景色を見てみようよ
僕はその景色を背景に君を写真に撮りたいな
─────『自転車に乗って』
体調は聞いてくれるけど
心の状態は聞かない
体は検査するけど
心は検査しない
健康診断
心の健康はどう診断するんですか?
私の心の健康は
君がいてくれるならきっと大丈夫
君の笑顔が好きだよ
─────『心の健康』
君の奏でる音楽は
老若男女が楽しくなる
君は天才だね
楽器を演奏する君は
誰よりも綺麗で輝いていて
演奏している姿を見られてよかった。
また君の奏でる音楽で
みんなを楽しませて
─────『君の奏でる音楽』
この夏だけはお父さんの実家に泊まることになった。
久しぶりにおばあちゃん達に会えることも
昔の木造りの大きな家も
ワクワクしていた。
お母さんもお父さんも忙しくしてしたので
僕は外に出て探検することにした。
いつの間にか一面黄色のひまわり畑に来ていた。
「わぁ、綺麗!!」
なんて声が出てしまうほど
僕はこの景色が新鮮で
ここじゃなきゃ見られない景色だと思った。
背の高いひまわりに囲まれながら僕は進んだ。
すると少し開けているところに先約がいた。
僕と同じくらいの子供
麦わら帽子を被って可愛いワンピースを来ていた。
「こんにちは」
僕がそう言うと
彼女は笑顔で返してくれた。
彼女の笑顔は太陽みたいに明るくてキラキラしてた。
麦わら帽子が良く似合う彼女は
僕の心臓の動きを早くさせた。
「また明日もここにいる?」
「うん」
「じゃあまた明日」
─────『麦わら帽子』
ここは世界の端、終点だ。
なんの色もないここは酷く寂しく感じた。
空は灰色の雲が分厚くかかっていた。
なぜ僕はここにいるのだろう。
どうやってここに来たのだろう。
なんのためにここに来たのだろう。
戻ることは出来ないのだろうか。
見渡してみても何も無い。
障害物が無いここは遠くまで見えるせいか
どこまでもこの景色が広がっているように感じた。
あぁ、世界の終点で僕も終わってしまうのだろうか。
─────『終点』