この夏だけはお父さんの実家に泊まることになった。
久しぶりにおばあちゃん達に会えることも
昔の木造りの大きな家も
ワクワクしていた。
お母さんもお父さんも忙しくしてしたので
僕は外に出て探検することにした。
いつの間にか一面黄色のひまわり畑に来ていた。
「わぁ、綺麗!!」
なんて声が出てしまうほど
僕はこの景色が新鮮で
ここじゃなきゃ見られない景色だと思った。
背の高いひまわりに囲まれながら僕は進んだ。
すると少し開けているところに先約がいた。
僕と同じくらいの子供
麦わら帽子を被って可愛いワンピースを来ていた。
「こんにちは」
僕がそう言うと
彼女は笑顔で返してくれた。
彼女の笑顔は太陽みたいに明るくてキラキラしてた。
麦わら帽子が良く似合う彼女は
僕の心臓の動きを早くさせた。
「また明日もここにいる?」
「うん」
「じゃあまた明日」
─────『麦わら帽子』
8/11/2023, 10:47:51 PM