ここは世界の端、終点だ。なんの色もないここは酷く寂しく感じた。空は灰色の雲が分厚くかかっていた。なぜ僕はここにいるのだろう。どうやってここに来たのだろう。なんのためにここに来たのだろう。戻ることは出来ないのだろうか。見渡してみても何も無い。障害物が無いここは遠くまで見えるせいかどこまでもこの景色が広がっているように感じた。あぁ、世界の終点で僕も終わってしまうのだろうか。─────『終点』
8/10/2023, 11:09:59 PM