あの日、目覚めると世界は変わっていた。
他の人には見えない
自分だけの赤い糸が見えるようになっていた。
この糸を辿っていけば運命の人に会えるらしい。
赤い糸は自分のしか見えないし
突然赤い糸が見えたって私は探そうとしなかった。
だってきっと相手が探している気がしてるから。
赤い糸で繋がった名前も顔を知らない貴方を
密かに待っています。
─────『赤い糸』
空青く広がる空にもくもくと白い雲が広がる
入道雲はなんだか私たちに夏を教えてくれる
僕はそんな空が大好きだ
─────『入道雲』
太陽が私たちを照りつけるだけで暑いのに
なんでアスファルトにまで反射するの
暑すぎて溶けるんだけど!!
もう何年もここに誕生してから
溶けたこと一回もないけど...
夏好きだけど暑すぎるよ
─────『夏』
彼女を追いかけて草原へ向かった。
そこは遠くの町まで見える丘だった。
彼女はいつも遠くを見ている。
「どうかしたの?」
僕は聞いた。
「ここに囚われていたくないの」
彼女は言って僕を見た。
確かに彼女と出会ってから笑顔を見ていない。
「ねぇ一緒に行かない?ここではないどこかに」
僕は考えるより先に
「いいよ。」
そう言っていた。
僕の言葉で彼女は笑った
彼女の笑顔は綺麗だった。
─────『ここではないどこか』
最後に君と会った日。
あの日は、私の心に深く刻まれた。
夕暮れ時、私たちは公園のベンチで座っていた。
君は、いつものように笑顔で私に話しかけてくれた。
その時、私は初めて、
君が私にとってどれだけ大切な存在であるかを
思い知らされた。
空気中には、切ない静寂が漂っていた。
私たちが知っているような別れ際とは違い、
この別れは、思い出が途切れることではなく、
私たちが新しい道を歩み始めることを意味していた。
私たちはお互いに、
言葉にできない思いを胸に抱えていた。
しかし、その時、君は私の手を優しく握り、
力強く言った。
「これからも、ずっと友達でいよう。」
その言葉に、私は涙をこらえることができなかった。
私たちは、友情が永遠に続くことを誓い合った。
最後に君と会った日は、私にとって、
永遠に忘れることのできない日となった。
─────『君と最後に会った日』