その花は繊細らしい
一度は見てみたい花
昔小さい頃に話してくれたおばあちゃんの話
いつかの頃を思い出すように目を細めるおばあちゃん
そんな顔をさせる花って一体どんな花?
おばあちゃんが見た
繊細な花を私もいつか見てみたい
─────『繊細な花』
「1年後また会おう」
そう言った彼女は
少し寂しそうで覚悟を持った背中だった。
「浮気絶対ダメだからね
私の事だけ好きでいてね」
いつもは繋がない手を繋いできた彼女は
やっぱり目に涙が溜まっていた。
「浮気しないよ。君が1番だから。
君こそそっちで良い人いたからって
浮気したらダメだからね」
僕の彼女は笑顔でわかってると言って頷いた。
海外へ勉強しに行く彼女は僕には眩しく見えた
僕にはそんな行動力はなかったから。
1年後またここで会おう
しっかり迎えに行くから
寂しくなったら電話しよ
きっと僕の方が電話かけちゃうかも
そんな僕でも許してね
1年後には
もっとかっこよくなった僕が君を迎えに行くから
「行ってらっしゃい」
─────『1年後』
子供の頃は楽しかったブランコが
今では少し怖くなっていた。
子供の頃はどれだけ漕いでも
どれだけ高くても足りないくらいだったのに
今は少し漕ぐくらいが丁度いいって思えた。
子供の頃はどれだけ遊んでも疲れても
また明日って君と帰ることができたけど
今はまだ帰りたくないって
わがままを言って困らせてしまう。
明日会えたとしても
今だけは私だけを見てくれるから
帰って欲しくないよ。
「やだなぁ
もう大人になったはずなのに...。」
子供の頃はなんて言ってるけど
実はまだ私大人になれてない
いつかこれも子供の頃はなんて
思い出になってるのかもね
─────『子供の頃は』
アラームが隣でなって
目を覚ます
もう君は隣にはいなかった
毎日君よりも早く起きることを目標にしてるのに
リビングに行くと
もう君はキッチンで朝ごはんを作ってくれていた。
おはよう
そう声をかけると
君は笑顔で返事をくれる
顔を洗って戻ると君は僕を待ってくれていた。
2人でご飯を食べる
今日の予定話したり
夢の話をしながら
今日のスタートをきる
君と僕の2人の日常
─────『日常』
君の好きな色は何?
君の好きな色を知れたなら
綺麗な色の花を贈るよ
君が好きな色のプレゼントを贈るよ
いつか僕にも好きな色を聞いてね
─────『好きな色』