時計が零時を指したとき
俺は街に出た。
昼間は賑わって居る商店街、
途切れることを知らない車の列。
そんなことを忘れさせるくらい
真夜中は静かで別世界だった。
空を見上げると上には
大きな満月が
俺を飲み込んでしまうほど近くで輝いていた。
それに負けないくらいに星も輝いていた。
今まで見た事のないくらいの夜空で
真夜中の散歩が最高なものになったと俺は思った。
─────『真夜中』
愛があれば何でもできる?
僕の答えはできる時もあると思う。
行き過ぎた愛は何をするにも
周りを見て無さすぎる
愛があれば何でもできる
いい言葉のように聞こえるけど
行き過ぎの愛は
止められないから
僕は愛だからと言って全てを許すことは出来ないよ
─────『愛があれば何でもできる?』
君を助けただけで一瞬の隙を見せてしまった事
俺は後悔した。
気づいたら壁に押し付けられているし
首には刃物をつきたてているし
この状況下で好きに動ける奴なんていなかった。
俺がもっと先を考えて動いていればなんて考えた。
俺は1人だけで勝てるなんて1回も思っていない。
後悔してからじゃ遅いから
彼奴らが来るまで俺は倒れない
─────『後悔』
彼と彼女は笑顔で落ちていった。
それが2人の最善の方法で幸せになるひとつの策だった。
2人は強い風がふいたとき
自分の髪が視界を遮った時
風に身をまかせて落ちていった。
僕はそんなふたりに目が離せなかった。
助けることも声かけることもなく
僕はその場で立ちつくした。
─────『風に身をまかせ』
おうち時間でやりたいことってあるかな?
前までの私はいつでも寝ていたいって答えてた。
君と過ごしてからは
朝早く起きて
部屋の掃除を君と分担して
終わったら
ご褒美のアイスを一緒に食べて
録画したテレビを君と見る
本を読んだり、スマホをいじったり
お互いが違うことをしてる空間も
私は大好きになったの。
おうち時間でやりたいことは
君と隣で過ごすこと
今だけじゃなくてそれがずーっと続きますように
─────『おうち時間でやりたいこと』