時計が零時を指したとき俺は街に出た。昼間は賑わって居る商店街、途切れることを知らない車の列。そんなことを忘れさせるくらい真夜中は静かで別世界だった。空を見上げると上には大きな満月が俺を飲み込んでしまうほど近くで輝いていた。それに負けないくらいに星も輝いていた。今まで見た事のないくらいの夜空で真夜中の散歩が最高なものになったと俺は思った。─────『真夜中』
5/17/2023, 8:36:33 PM