「オアシス」
炎天下
私は目的地までがんばって歩いている
暑いけど、電車に乗るほどではない距離
万年運動不足の体
急に一念発起して旅に出る(近所だけど)
だけど現実は甘くなかった
この気温はなに?
この湿度はなに?
日傘やミニ扇風機が役に立っているが
我慢できる暑さは超えている
そんなとき目に入る「ドトール」!
実は目的地はすぐそこだったりするが
そんなに急ぐ旅でもないし
ちょっと一休み。
涼しい店内
適度に空いている席
すぐに出てくる美味しいコーヒー
このまま帰っちゃおうかなと思いつつ
目的地までのエネルギーチャージをする
本当にあと少し。がんばるぞ。
そして帰りにも寄っちゃうんだろうなと
思ったりした夏の午後の話でございました。
「もしも過去へと行けるなら」
ふとあの子に会いたいなと思う
初めて好きだなーと思った男の子
ただそれが恋愛的なものなのか
単に一緒にいて面白いからなのか
幼い私にはわからなかった
向こうも私のことを好いてくれている感じはしていて
それもきっと一緒にいて楽しいなーって程度の感情だと
今振り返ってもそう思うのだけれど
でもあの時間は良かったな、としみじみ思う
そんな仲良しの二人だったけど
からかうクラスメイトもいなくて
そのクラス全体が仲が良かったんだなと
いいクラスだったなと
今更ながらにしみじみと思う。
「星を追いかけて」
月が私のあとを付いてきていると思ったことはある
車で移動しているのに
常に私の後ろについてくる
父に
「月がついてきてるよ」
と言った記憶もある
今度は星を追いかけようか
どの星にしようかな
夏の星座
冬の星座
空がきれいに見える冬に実行してみようか
車を走らせ
行けるところまで行ってみよう
まだ季節は夏だけれど
冬の楽しみをひとつ見つけてしまった
「飛べ」
自分でも制御できないこの感情
飛べ
飛んでいってしまえ!
戻ってくることは許さない
遠く
遠く
二度と私の元に戻ってきてはならない
私もおまえを思い出すことはしない
おまえも私のことを思い出すな
「Special day」
この気持ちはきっと
恋とか愛とかそういうのじゃなく
強いて言えば「親愛」なのだと思う
たまにしか話さないけど
話した日は一日嬉しくなって
そのことを思い出したりして
笑ってくれたら、それがとても嬉しくて
でも恋愛相手ではないことは自覚してて。
そういう人間関係があるのだと
この年齢になって改めて思った
そういう出会いがあったことに
ありがたいと思っている自分がいた
この関係は所詮今だけのものだというのも自覚しているので
そんなちょっとした特別の一日が、
なるべく長く続くように密かに願っていたりする