「もしも過去へと行けるなら」
ふとあの子に会いたいなと思う
初めて好きだなーと思った男の子
ただそれが恋愛的なものなのか
単に一緒にいて面白いからなのか
幼い私にはわからなかった
向こうも私のことを好いてくれている感じはしていて
それもきっと一緒にいて楽しいなーって程度の感情だと
今振り返ってもそう思うのだけれど
でもあの時間は良かったな、としみじみ思う
そんな仲良しの二人だったけど
からかうクラスメイトもいなくて
そのクラス全体が仲が良かったんだなと
いいクラスだったなと
今更ながらにしみじみと思う。
「星を追いかけて」
月が私のあとを付いてきていると思ったことはある
車で移動しているのに
常に私の後ろについてくる
父に
「月がついてきてるよ」
と言った記憶もある
今度は星を追いかけようか
どの星にしようかな
夏の星座
冬の星座
空がきれいに見える冬に実行してみようか
車を走らせ
行けるところまで行ってみよう
まだ季節は夏だけれど
冬の楽しみをひとつ見つけてしまった
「飛べ」
自分でも制御できないこの感情
飛べ
飛んでいってしまえ!
戻ってくることは許さない
遠く
遠く
二度と私の元に戻ってきてはならない
私もおまえを思い出すことはしない
おまえも私のことを思い出すな
「Special day」
この気持ちはきっと
恋とか愛とかそういうのじゃなく
強いて言えば「親愛」なのだと思う
たまにしか話さないけど
話した日は一日嬉しくなって
そのことを思い出したりして
笑ってくれたら、それがとても嬉しくて
でも恋愛相手ではないことは自覚してて。
そういう人間関係があるのだと
この年齢になって改めて思った
そういう出会いがあったことに
ありがたいと思っている自分がいた
この関係は所詮今だけのものだというのも自覚しているので
そんなちょっとした特別の一日が、
なるべく長く続くように密かに願っていたりする
「風鈴の音」
私の住む地域は午後になると風が強くなり
風鈴がチリリンと鳴るというよりは
チリリリリリリンという感じで
風流とは別物になってしまう
なので憧れる
ひぐらし
風鈴
植物の香り
かげろう
汗拭シート
麦茶
かき氷
せみ
嗚呼、夏ですね
まだそんなに始まっていないこの時期でも
早く秋が来てほしいと願ってしまいます