木弓るん

Open App
6/10/2024, 11:20:52 AM

やりたいこと

意識は朦朧としているのに
どうしてこんなに思考だけは回るのだろう

俺はここで終わってしまうのか?
まだまだやりたいことがあるのに

毎週楽しみにしていたアニメはまだ終わらないし
借りた小説もまだ読み終わっていない
書きたい物語もあるし
元気になってパーティーも開きたい

君と遊びに行きたいし
君に告白して君とともに生きたい

叶わないのだろうか
全て終わってしまうのだろうか

段々と思考も回らなくなってきた
死にたくない死にたくない
こんなに、やりたいこと、ある、のに

6/9/2024, 12:19:19 PM

朝日の温もり

眠い目をこすりながら外に出ると
眩しさに目を焼かれる

これだから朝は苦手なんだ

ふらふらとゴミを集積場のかごにぶちこんで
さっさと戻って二度寝を決め込もう
そう思ったが
小さな鳴き声に振り返る

野良猫だろうか
それにしても警戒心のない野良猫だ
近付いても逃げることなく
逆にすり寄ってくる

触れた身体は朝日の温もりをためこんで
温かかった

気が付くとすっかり目も覚めていて
良い一日になりそうだ
猫をなでながらそう思った

6/8/2024, 3:01:43 PM

岐路

日々、このままでいいのだろうか
家路を急いでいたのに
急に立ち止まる交差点の真ん中

毎日を平穏に何事もなく過ごす
それは意外と当たり前のものではなく
いとも簡単にある日崩れ去ってしまうものだ

だから今はこのまま
日常を過ごしてもいいのかもしれない

だけど
こんな毎日に物足りなさを感じるのもまた
事実なのだ

ほんのちょっと
たとえば今この道を
家とは違う方向に歩いてみる
それだけでいいのかもしれない

自分の意志で何かを選ぶ
それもまた大事なことなのだから

6/7/2024, 10:27:54 AM

世界の終わりに君と

君の手を取りきつく握りしめる
緊張してるねって笑いたかったけれど
僕の手も震えている

君は気丈にも微笑んで
繋いだ手の上にもう片方の手を重ねて
大丈夫だよって僕を見る

君だって怖いだろうに
毅然と空を見上げる
赤く染まった空に黒い塊
もうすぐ世界はこの黒に押し潰される

僕が君を守ることができないように
誰もこの定めから逃れられない
君と僕は共にここで終わりを迎えて

共に生まれ変わる

6/6/2024, 10:48:02 AM

最悪

降りしきる雨の中を全力で走る
息は上がって胸は苦しいが
足を止めるわけにはいかない

くそっ…なんで…

なんでこんなことになってしまった
自分に問うまでもない
全部自分のせいじゃないか
自分の至らなさが今の状況を招いた

無事でいてくれ…

自分の代わりに苦境に立たされている
自分にとって大事な人のことを思う
どんなに考えても
その願いが叶う未来が浮かばない
だけどせめて手遅れにならないように
最悪の事態を避けられるように
今はただ走るしかなかった

Next