木弓るん

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朝日の温もり

眠い目をこすりながら外に出ると
眩しさに目を焼かれる

これだから朝は苦手なんだ

ふらふらとゴミを集積場のかごにぶちこんで
さっさと戻って二度寝を決め込もう
そう思ったが
小さな鳴き声に振り返る

野良猫だろうか
それにしても警戒心のない野良猫だ
近付いても逃げることなく
逆にすり寄ってくる

触れた身体は朝日の温もりをためこんで
温かかった

気が付くとすっかり目も覚めていて
良い一日になりそうだ
猫をなでながらそう思った

6/9/2024, 12:19:19 PM