木弓るん

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5/21/2024, 1:00:42 PM

透明

透き通った空に澄みきった風が流れる
水に濡れて空を仰ぎ見る君は
光に透けて消えていきそうだった

あまりにも幻想的で儚くて
目が離せなくて
だけど近づいてはいけない
気付かれてもいけない

木の影に身を潜めて息も殺して
なのに心臓はドキドキで苦しくて
あぁ、この身が透明ならいいのに

5/20/2024, 11:14:12 AM

理想のあなた

背が高くって、力持ち
優しくて、頼りになる
私のことだけを愛してくれる
理想のあなた
どこにいるのかしら

私はずっと探しているのに
あなたはなかなか見つからなくって
やきもきしちゃう

年収が高くって
帰ってきたら家事もしてくれて
私のために尽くしてくれる
理想のあなた
いつまでも待っているからね

5/19/2024, 11:03:55 AM

突然の別れ

だれも思っていなかっただろう
仲の良かったふたり
みんなから祝福され
何の障害もないと思っていた

僕だって、君だって
ふたりで穏やかに暮らし続けたかった
だけどそれは突然にやってきて
僕は君と一緒にいられなくなった

君の泣き顔をみたくなかった
僕も泣き顔をみられなくなかった
誰にも告げることなく
僕は君の元を去った

夜が明ければ皆大騒ぎだろう
ごめん…申し訳ない…
全ては、僕のせいなんだ

5/18/2024, 11:09:06 AM

恋物語

男は女を愛し、女は男を愛す
そこには障害があり、葛藤があり
物語がある

お互いを愛しているのに
お互いがそんなことつゆ知らず
気持ちを打ち明けられずにいる

こんなに好きなのに
身分、生活環境、能力
釣り合わないと諦める

切ない恋の物語
だけど最後はハッピーで終わってほしい
読者である私は
男を愛し、女を愛し
二人が一緒であることを
尊いと思うのだから

5/17/2024, 11:28:02 AM

真夜中

寝付けなさに布団からはい出る
外は未だ真っ暗で夜明けは遠い
とりあえずお手洗いに行って
冷蔵庫から水を出してコップに注ぐ

明日も普通に仕事だが
とても眠れそうにない
ダラダラとスマホをいじっているのも
なんだかもったいない気がする

本棚の前に積んである本を手にとって開く
そういえば毎日忙しくて
趣味の読書も買うばかりで
読んでいなかった

もう明日のことなんて考えるのはやめた
せっかくできた贅沢な時間
せめて有効に使ってやろう

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