木弓るん

Open App
5/11/2024, 3:27:38 PM

愛を叫ぶ。

とにかく
夢中で坂道を駆け上った
我ながら馬鹿だったと思う
何も考えていなかった

息が上がりすぎて
息ができなくて
むせそうになって

でも

今叫んでおかなければ
一生後悔する
そんな気持ちで
いっぱいいっぱいだった

丘の下を走る電車に乗る君
きっとこの叫びは聞こえないだろう
それでも君の名を叫ぶんだ

5/10/2024, 1:00:37 PM

モンシロチョウ

花から花へと飛び回る
奔放で、優雅で、美しい君

手を伸ばせば届きそうなのに
のらりくらりとかわされて
絶対にとらえることができない

美しい君、儚い君
どうか私の手に乗って
ひととき羽を休めてほしい

だけど願いはかなわず
君は遠くへ飛び立っていった

5/9/2024, 11:09:40 AM

忘れられない、いつまでも。

通りの喧騒、蒸し暑い空気
ただようソースのかおり
出店に吊られたライトの色
夜空に広がる花火の音

そして、振り返って僕に笑いかける君

あの夏の日は僕にとって
最初で最後の夏祭りだった
そして多分、君にとっても

最期に君は寂しそうな表情で
忘れてくれって言ったけれど

遠くから祭りを見る度に
ソースのかおりをかぐ度に
花火の音を聞く度に
夏が、やってくる度に

僕は君のことを忘れられない
今までも、これからも
二度と会えることのない君を
いつまでも思い続ける

5/8/2024, 11:21:39 AM

一年後

今日は年に一度の集まり
みんな思い思いに食べて飲んで語り合う
接点が特にない人も多い
ただただ、誰かの知り合いってだけだったけど
向き合って酒を交わせば
まるで旧友かのように話は尽きない

楽しいひととき
名残惜しいひととき

次に会えるのは一年後
確実に会えるという保証はないけれど
一年後、またみんな笑顔で集まれますように

5/7/2024, 10:20:31 AM

初恋の日

今でも思い出す懐かしいあの日
ガキだった僕はそれがどんな感情だったか
知らなかった

ただ
君を前にして胸が高鳴って
どうすればいいかわからなくて
君に当たり散らしてつっかかっていたんだ

今思えば
あれが初恋の日だった
甘酸っぱくも切なくもなくって
喧嘩ばかりで君を泣かせてばかりだったけど

今でも忘れられない

いつの間にか会うこともなくなって
君が今どうしているかも知らないけれど
たまに思い出すんだ

Next