明日世界が終わるなら
素直に受け入れるだろうか
みっともなく足掻くだろうか
むしろ喜ぶだろうか
これ以上苦しまなくてもいいと
贅沢三昧の一日を送るだろうか
誰かに感謝を伝えに行くだろうか
変わらない一日を過ごすだろうか
明日世界が終わることが嘘かもしれないから
明日世界が終わるなら
それは全て仮定にしか過ぎない
いつだって
終わりは唐突にやってくるのだから
君と出逢って
ある日突然僕の前に現れた君
無邪気で、奔放で、トラブルメーカー
いつも僕は振り回されてばかり
君と出逢って僕の平和な日常は変わってしまった
毎日僕の側にいる君
君に会いに来る人、僕に喧嘩を売る人
今は毎日が賑やかで、事件だらけで
ひとときも休まる暇なんでないけれど
君と出逢って、確かに僕の人生は変わったんだ
耳を澄ますと
石畳の大通りは、両サイドに出店が並び
人々が思い思いに行き交っている
お昼時の城下街は活気に溢れていて賑やかだ
出店の呼び込みの声、人々の雑談
道を走る荷車の車輪の音
様々な音の中に、微かな違和感
常人にはわからないだろうが聞こえる
耳を澄ませて違和感に集中する
それは確かに助けを求める声
俺はその声の方向に向かって歩く
平静を装って、だがなるべく急いで
二人だけの秘密
人々が寝静まった夜の街
君と僕は廃ビルの一角に
秘密基地を作って共に過ごす
誰にも知られることなく
誰からも顧みられることのない僕ら
日が昇れば思い思いの場所に行くけれど
ここで過ごしたこと
ここで話したこと
全ては二人だけの秘密
今日も夜明けとともに外に出て
深夜を待ってあそこに帰る
優しくしないで
君は優しい
誰にでも優しい
みんな君のことが大好きで
僕は少しやきもちを焼いちゃうんだ
僕だって君が優しくしてくれるから
好きになっちゃったんだけど
その優しさ
僕だけに向けられたものじゃないから
それならいっそ
僕には優しくしないでよ
代わりに僕が君に優しくするから
僕は君にとっての特別になりたいんだ