忘れられない、いつまでも。
通りの喧騒、蒸し暑い空気
ただようソースのかおり
出店に吊られたライトの色
夜空に広がる花火の音
そして、振り返って僕に笑いかける君
あの夏の日は僕にとって
最初で最後の夏祭りだった
そして多分、君にとっても
最期に君は寂しそうな表情で
忘れてくれって言ったけれど
遠くから祭りを見る度に
ソースのかおりをかぐ度に
花火の音を聞く度に
夏が、やってくる度に
僕は君のことを忘れられない
今までも、これからも
二度と会えることのない君を
いつまでも思い続ける
5/9/2024, 11:09:40 AM