木弓るん

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4/26/2024, 10:44:04 AM

善悪

ぼくは正義のヒーロー
わるいお前をやっつけてやる

いつもそう思って君を追いかけていた

だけどそれは本当に正しいことだった?
君は本当に悪いやつだった?

ぼくから見たら君は悪いやつだった
すぐ他人にいたずらして
困らせて泣かせて

だけど君は悪いと思ってやっていないよね
君はただみんなと仲良くなりたかった
知ってもらうきっかけが欲しかっただけかもしれない

君にとってはぼくが悪いやつかもしれない
いつも君をいじめているように見えるかもしれない

何が善で何が悪なのか
考えれば考えるほどわからなくなってくる

4/25/2024, 10:21:45 AM

流れ星に願いを

その日はとてもいい天気で
星空が丸ごと降ってきそうなほど
満天の星空だった

君は空を見上げて
もしも流れ星が見れたら
何をお願いしようかなって
一生懸命考えていた

僕にも何をお願いする?
なんて聞いてきたけど
適当に誤魔化してしまった

あの時は結局流れ星は見れなかったけど
あの時も、今も願いは変わらない

君と共に平穏な日常を

不意に流れた星に
僕は願いを捧げた

4/24/2024, 10:28:14 AM

ルール

これはだめ。これはできない
君はいつだってルールに縛られている
平和に健康に暮らすためには
ある程度の決まりは必要だろう
だけど、限度を超えたら息苦しくないかい?
盲目的にルールばかり気にして
ルールが存在する意味
考えたことないんじゃない?

たまにはちょっとだけルールを破ってみない?
そうしてルールの大切さと意味と
きっちり守らなくてもいいこともあると
理解してみないかい?

4/23/2024, 11:00:31 AM

今日の心模様

君はいつも気まぐれだ
僕を見て笑ってくれる日もあれば
怒り出して文句を言う日もある

昨日は泣いていた
何を聞いても何も答えず
ただ僕の胸に顔を埋めて
静かに泣いていた

君は大丈夫だろうか
これから君に会いに行く
結局昨日の君は何も語ることなく
帰ってしまったから

今日はちゃんと話してくれるだろうか
君の今日の心模様はどうだろうか
ぴかぴかに晴れていてくれるといいのだけれど

4/22/2024, 11:29:25 AM

たとえ間違いだったとしても

「私は、間違っていたのだろうか」

まるで独り言のように
魔王と呼ばれた少女は呟いた

一時は色々な人や魔物で賑わっていた広場も
今は私と彼女しかいない

「そんなことありませんよ」

少女に届くかわからないけれど
私は伝えたかった

「貴女のおかげで、私は救われた
 同じく救われた者たちがたくさんいた
 私達にとって、貴女は救世主なのですよ」

みんな、少女に恩があったから
みんな、自らの意思で戦いにおもむき
そして、帰ってこなかった

じきに勇者と呼ばれる一行がこの広場にやってくる
私にできることは時間稼ぎをすることくらい
そうして私も、彼女も終わりを迎える

彼女は、私たちは間違えたのだろうか
私にはそうは思えない
ただお互いの目的が相容れなかっただけ

たとえ間違いだったとしても
私は最後まで君を、みんなを肯定し続ける

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