木弓るん

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1/27/2024, 3:10:33 PM

優しさ

気付いてしまった
あなたの素っ気ない態度
突き放す言動
全てが、優しさからだったこと

不器用なあなた
私を巻き込まないために
守るために
私を遠ざけて、そして去ろうとしている

でもあなたは不器用だから
私は気付いてしまった
だから私はあなたを追う

優しさから?
いいえ
これは、私のエゴなのでしょう

1/26/2024, 11:07:42 AM

ミッドナイト

街は静まり返っていた
さっきまでの喧騒が嘘のように
人々は終電に吸い込まれていき
遅くまでやっていることが売りの飲み屋も
のれんを下ろしている

残されたのは散乱したゴミだけ
そんな街をひとり歩く
行き場なんてなかった
どこにも居たくなんてなかった
誰からも忘れ去られ
夜の闇に消えていきたいと思った

だけど

呼び止める声に振り返る
こんな夜のだからこそ
ゴミみたいな自分を認識して
声をかけてくれる人がいることもまた
事実のようだ

1/25/2024, 11:16:41 AM

安心と不安

抱きしめられると安心する
あなたのぬくもりを感じられるから
ここにあなたがいて
わたしだけを見てくれるのがわかるから

抱きしめられると不安になる
あなたがいなくなってしまうから
別れを惜しむために
わたしのことを見ているのがわかるから

あなたと一緒にいたい
あなたと一緒にいない方がいい
わたしもあなたも
安心と不安の間で揺れ動いている

1/24/2024, 1:03:06 PM

逆光

眩しい光の中、君のかおが見えない

笑っているの?
泣いているの?
それとも、怒っている?

君の表情がわからない
君が、僕に何を思っているのかわからない

確かに目の前にいるのに
まるで夢の中を彷徨っているようだ

1/23/2024, 11:02:58 AM

こんな夢を見た

一面の青の世界
君を追いかけていた

追いかけても追いかけても
君に追いつけなくて
何かに足を取られたように
前に進めなくて

君に呼びかけたいのに
声が出なくて

泣きながら目を覚ましたんだ

情けないって思うかい?
でも僕は
君を失うことがたまらなく怖いんだ

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