木弓るん

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1/2/2024, 11:22:30 AM

今年の抱負

早寝早起き健康第一
部屋を綺麗にして
規則正しい生活を心がける
仕事をバリバリこなして
趣味も充実させて

なんて

毎年この時期になると考えちゃうけど
達成できたことなんて一度もない
結局のところ
一年を無理せず生きる
豊富なんてそんなもんでいいんだ

1/1/2024, 11:02:18 AM

新年

新しい朝 新しい一日
新しい一年が始まる

何をする?何をしたい?
抱負は 野望は
膨れ上がる

やりたいこと
行きたい場所
欲しいもの

全てをリセットして
新しいページに書き連ねる

12/31/2023, 12:25:01 PM

良いお年を

師走最終日の街はひどく混んでいて
皆景気良さそうに年末の買い物を楽しんでいる

晩御飯に並べるだろうオードブル
実家に持って行くであろう菓子折り
年末の準備に勤しむ家族のためのお弁当

思い思いの買い物だけど
その思いは皆同じだろう
せめて一年を締めくくる今日だけは
全て忘れて贅沢をしたい

大きく膨らんだ袋を抱えて
人々は帰路につく
楽しく一年を締めくくるために
新しい一年を始めるために

12/30/2023, 10:53:19 AM

1年間を振り返る

振り返ることは苦手だ
自分の人生には
良いことなんてほとんどなかったから

この1年間だって
失敗と後悔の連続で
なのに毎日が平々凡々と過ぎていって

人は何故振り返ろうとするのだろう
過ぎ去った過去を変えることはできないのに

そんなことないよ

ふと、脳裏で君が笑う
そうだ
今年は平凡な日々の中に君が舞い降りた

君が教えてくれる
振り返るのは後悔するためじゃない
未来を楽しく生きるためなんだって

12/29/2023, 10:31:48 AM

みかん

けたたましくドアを叩く音
びっくりしてドアを開けると
ダンボール箱を両手で抱えた君

「どうしたの」

箱を取り上げて
君を家へ上げる
甘い柑橘の香りが鼻腔をくすぐる

「みかん。もらったんだ」

身軽になった君が
さっと居間のちゃぶ台に走り込む

「こんなに持ってこられても困るんだけど」

小柄な君が抱えていたから大きく見えた箱も
自分が持ってみればそんな大きさでもない
だけど中身はぎっしりで
二人で消化できそうな量には見えない

「わたしが食べるからだいじょーぶ
 おコタにみかん。定番よね〜」

楽しそうに手を伸ばす君

「食べ過ぎもよくないよ
 あと、うちはコタツじゃないんだが」

箱からみかんをひとつ君に渡す
君は嬉しそうにみかんをむきはじめる

「この辺の毛布に包まればコタツっぽいし」
「いやいや、それは俺の
 つか、みかんむいた手で毛布触らない」

とりあえずダンボール箱はその辺に置いて
毛布を君の肩にかける
俺もみかんをひとつ手に取って
君の向かいに座ろうとするけれど
君に袖を引かれる

「それじゃ寒いじゃん」

まったく、君はいつだってそうなんだから

君の隣に座り同じ毛布をかぶる
君の温もりを感じながら食べるみかん
酸っぱいけれど、甘かった

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