木弓るん

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9/19/2023, 11:13:30 AM

時間よ止まれ

時が止まってほしいのはどういう時?
楽しい時、切羽詰まった時
来てほしくない予定が控えてる時

毎日が楽しいだけならいいのに
立ち向かわなければならない明日は
必ずやってくる

明日のことを考えると憂鬱で
明日なんかこなければいいのに
時間よ止まれ
そうすれば、明日なんかこないから

だけど

いつまでもこんな堂々巡りの夜も辛い
やっぱり時間は止まらないほうがいい
辛い明日より
乗り越えた明日を楽しみにしたい

9/18/2023, 10:34:47 AM

夜景

見下ろす世界は煌めいていて
まるで宝石箱をひっくり返したようだった
だけど、そんな世界が
見た目のとおりに綺麗なものではないこと
誰だって、知っている

時はすでに深夜だが
この街の明かりが消えることはない
醜いものを吐き出し続けながら
人は働き、遊び続ける

享楽、羨望、嫉妬、悪意
様々な感情が渦巻くこの街の景色は
いつだって見た目だけは取り作られている

9/17/2023, 12:06:21 PM

花畑

一面に色とりどりの花が咲き乱れていた
赤、青、白、黄色…
圧倒されるほどのカーペットは
どこまでも続いていて先が見えない

方角も分からず歩くが
先が見えない
充満する花の香りに包まれて
頭もぼんやりとする

この広大な花畑の先に
何が待っているのだろう
先はまだまだ見える気配がないのに
足だけが先へ先へと進んでいく

ふと

呼ばれた気がして振り返る
そこには、あったはずの花畑がなくなっていて
真っ黒になっていた
その中から、確かに自分を呼ぶ声がする
知っている
大事な人の声だ
どうして、忘れてしまっていたのだろう

帰らなければならない

ただただ綺麗だった花畑に振り返ることなく
闇に身を投じる

「よかった…帰ってきた…」

瞳を開くと
泣き腫らした君の顔

こうして僕は一命を取り留めた

9/16/2023, 11:54:56 AM

空が泣く

大粒の水滴が全てを濡らしていった

瓦礫と化した家屋
くすぶって黒い煙を上げる木々
地面に倒れ伏したまま息絶えた人々

時折慟哭の音を上げながら
破壊された街を濡らし続ける

長く続く戦争に
空も悲しく思っているのだろうか

人の気配も喧騒もなくなったこの街に
雨音だけが寂しく響き続けていた

9/15/2023, 11:34:55 AM

君からのLINE

君からの連絡はいつだって突然
気まぐれに
沢山の世間話で終わることも多い
でもいつも楽しそうで
僕はいつだって君に引き込まれてしまうんだ

毎日ひっきりなしに届くこともあれば
一週間くらい音沙汰ない時もある
焦らしてるのかな
僕を試してるのかな
僕からの連絡もなかなか既読にならなくて
すごく心配になっちゃうんだよね

そうやって、久しぶりにきたLINEだから
たくさんお話しているうちに
君に会いたくなっちゃうんだよね

会える関係じゃないって、わかってるのにね

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