木弓るん

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6/16/2023, 12:46:58 PM

1年前

こんな未来が描けていただろうか。

あの頃の僕には、何もなかった。
知識、力、お金。夢や希望。
生きる気力さえも。

今の僕には、帰る場所がある。
少しは知識や力をつけられたし、
何より、守りたいものがある。

何もなかった僕に、全てを与えてくれた。
君に会えて、よかった。

6/15/2023, 10:42:16 AM

好きな本

マットな質感に、箔押しされた文字。
触れるだけで幸せな気持ちになれる。

扉を開くと、広がる世界。

知らない国。知らない人。
知らない物語。

知らなかった感情が溢れる。

何度見てもそれは、新しい気持ちをくれる。

6/14/2023, 11:20:37 AM

あいまいな空

見上げた空は、何色だろうか?

時には青く、時には緋色。
白、黒、灰色。

様々に色を変える空。
その境界はどこだろう?

雨と晴れ。
夜と朝。

その境界があいまいなように。
僕と君との関係もあいまいだ。

6/13/2023, 11:24:16 AM

あじさい

帰路を急いでいた。
空は薄暗く、視界は霞んでいる。
傘こそ差しているが、
足元はすでにべちゃべちゃだ。

普段は気にならないのに、
こういう日は駅から遠い自分の家が憎らしい。

視界の隅に何かを捉えて、思わず足を止めた。
濡れるのも構わず手を伸ばす。

こんなところでも咲くんだ。

田舎にはたくさん咲いていた。
ただ、田舎に比べて少し赤みが強い。

土地の質で花の色が変わるんだっけ。

こんなところで、土地の違いを感じるなんて。

行き交う人の数、建っているビル群。
違いなんて、いくらでもあるのに。

ふと、手元に光が刺す。
いつの間にか、雨が止んでいた。
花びらに溜まった水滴が光を反射し、
あじさいの花がキラキラときらめいている。

一度しゃがんで花びらをなでてから立ち上がる。
この街での暮らしは始まったばかり。
未来はきっと、希望に満ちている。

6/12/2023, 10:52:05 AM

好き嫌い

あれも嫌い。これも嫌い。
いつだって君は好き嫌いが激しい。

正直、困ることも多い。
君と一緒に出かけられる場所は限られるし、
嫌いなものが出てきたら必死になだめたり、
僕が代わりに食べたりしたいといけない。

君の好きなものを探すのは大変だ。
だけど、一つだけ知っている。

君は僕のことが好きだって。

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