木弓るん

Open App
6/11/2023, 12:08:36 PM



人混みの中、特にあてもなく歩く。

活気に溢れた街を歩くのは、嫌いではない。
大勢の人間が思い思いに歩いていて、
自分の存在を消してくれるから。

だけど。

活気に溢れた街を歩くのは、少しだけ苦しい。
道行く人々はみな笑顔で。楽しそうで。
自分一人が、取り残された気がするから。

6/10/2023, 10:34:14 AM

やりたいこと

やりたいことができたの。

君はそう言って、それきり。
君から連絡は来なくなったし、
僕から連絡しても、そっけない。
嫌われた訳ではないのはわかっている。

だけど。

寂しいし、焦燥感にかられる。
君の声が聞きたいけれど、今は迷惑だろう。

どうすればいいのだろう。

いっそ、
僕もやりたいことを見つけるべきだろうか。
やりたいこと。
何かあるだろうか。

君と遊びに行きたい。
一緒にご飯を食べたい。
キスもしたいし、その先もしたい。

考えれば考えるほど、君のことしか考えられない。

6/9/2023, 11:46:32 AM

朝日の温もり

眩しさに、目が覚める。

まだ起きるには少々早い時間。
日が出るのも、早くなったものだ。

横には、穏やかな寝顔を君。
温かな光に包まれて、幸せそうな君。
僕の心も、温かくなる。

贅沢な朝のひととき。
僕は再び、まどろみに身をゆだねる。

6/8/2023, 12:41:01 PM

岐路

旅路は、いつだって選択の連続だ。
どこへ行くか。いつ行くか。どんな手段を使うか。
選ぶことには慣れている。

だが。

この選択には、なかなか結論を出せずにいる。
自分の人生だけでなく、
君の人生を変えてしまうことにもなるから。

だけど。

選ばなければならない。
君が、辛い思いをしないためにも。

6/7/2023, 11:16:42 AM

世界の終わりに君と

もうすぐ、世界が終わる。

知った時には信じられない気持ちだった。

少しづつ白く塗りつぶされていく空。
静かになっていく世界。

漠然と知っていたことが、
少しづつ実感を伴っていく。

怖くない訳がない。
自分が。大切な人が。
この白に塗りつぶされた時どうなってしまうのか。
考えただけで震えが止まらなくなる。

だけど。

定められた未来に抗う術なんてなくて。
せめて、隣りにいる君の手を握る。

この世界が終わっても、一緒にいられるように。

Next