「1年後、私はどうなっていますか。」
今、思い浮かんだ質問。このお題が出て一番最初に出た質問。
職場に慣れているだろうか。つらくて泣いているのだろうか。親に見捨てられているのだろうか。幸せだろうか。
1年後、この場所にいるだろうか。
わからない。
わかるわけがない。
しかし、もし残っていたのであれば、1年後、この質問に答えるようの小説を書いて欲しい。
1年後への私へ課す課題。
No.14 _1年後_
たった一瞬。本当に、一瞬だった。意識していなかった相手。
「あ、好きだ。」
その自覚をした瞬間、私の初恋が始まった。
No.13 _初恋した日_
皆様、いつも見ていただきありがとうございます。
支離滅裂、誤字脱字、薄っぺらい内容ですが、今後とも頑張っていく所存ですので、よろしくお願いいたします。
霧つゆ より
給食の時間、仲良しグループで席をくっつけて、雑談をしながら、食事をする。
雑談の内容は、いたって簡単。「昨日推しが出ていた。」「昨日、親と喧嘩した。」「さっきの授業つまらなかった。」「今日も先輩に会えた。」なんて、本当に単純な会話。大きく広がるわけでもない題材を3つも4つも上げて、話す。それが、私たちのグループだった。
今日もなんてことない会話をしていた。ある1人が話を作った。
「よくさ、無人島に1つだけ物を持って行けるとしたら何を持っていく?みたいなやつあるじゃん?皆なら何を持ってく?」
「あー、あるね。私はナイフかな。意外と使えるし。」
「私はライターとか、火を起こすのって超大変そうじゃん。」
「えー、私はなんだろう。布…?水の確保とかにも使えるし。」
それぞれが、理由とともに持って行く物を上げていく。どれが正しいとか正直分からないけど、こういう会話も楽しい。
「いや、やっぱ私は家かな。家持ってく。」
「いや、強すぎるw」
「それは、最強すぎるって!w」
なんて会話をしながら、笑いを含んだ空気を残し、いつの間にか別の会話へと移っていった。
家に帰り、なんとなくテレビを付けてソファーに腰を下ろした。今の時間帯はニュースしかやっていないため、テレビの音を環境音的な役割して、スマホを触っていた。
『では、次のニュースです。無人島に居た男性を保護。』
その話題に、目を向けた。タイムリーな題材のニュースが流れていた。昼間にした会話を思い出しながらニュースを見ていると、保護された男性へのインタビューに映り変わった。
『無人島では、どのようにして生活を?』
『ナイフとライターを持っていたので、それで食い繋いでいました。服を使って飲料水を作りました。』
その言葉を聞いて、昼間の会話を思い出す。急いで会話アプリのグループ枠に連絡をした。
【ねぇ、今ニュース見てたら、無人島のやつやってた】
【見た見た、私達の答えのまんまじゃん】
【ヤバすぎる】
そういう会話を繰り広げ、次の日の昼間までその会話は続いた。その日の会話題材は「宇宙に行ったら」だった。その日のニュースは、宇宙ロケットから帰還した宇宙飛行士の話で持ちきりだった。インタビューも全て、私達がやりたいね。と話していた内容そのものだった。
私達は、だんだんと怖くなり、ある時から「もしも、☓☓だったら。」という話をしなくなった。
そうしていく内に、会話内容も忘れ、何に怖がっていたのかもわからなくなっていった。学年が一つ上り、私達は別々のクラスへとなっていったが、お昼には必ず誰かのクラスへと集まり、花を咲かせていた。
その日も、なんとなく、ただ単純な疑問が残り、二人に聞いた。
「ねぇ、もし明日世界が終わるなら、なにがしたい?」
「えー、私はねー。」
ケラケラと私達は、笑いながら話す。
明日はなんの題材で話そうか。
No.12 _明日世界が終わるなら_
君と出会って、世界の色を知った。
君と出会って、夏祭りをさみしく感じた。
君と出会って、夜な夜なの作戦会議が楽しかった。
君と出会って、意味もなく怒られた。
君と出会って、人間の言葉を知った。
君と出会って、私は小説を書いた。
No.11 _君と出会って_
小さな頃から、耳が良かった。別に遠くの音が聞こえるとか、そういうものじゃないけど、集中して耳を澄ますと海や山の声が聞こえてた。
【今日は、雨だから山に来ては、いけないよ。】
【今日は、天気がいいから海においで。綺麗だよ。】
そう、海や山は語りかけてきた。「警告」や「遊びにおいで。」などの言葉通りに動くと、本当にその通りになった。警告された日に土砂崩れが起こったり、遊びに誘われた日は砂浜で貝殻がたくさん取れたり。その事を両親や村の人達に話しており、全員偶然だろうと本気にはしていなかった。
しかし、年月が経っても、私には海や山の声が聞こえており、私は毎日村の人達にも、伝えていた。
「今日は、山に登ると良い山菜が取れるそうですよ。」
「今日は、海に近づかないでね。瓦礫が多いみたい。」
信じていなかった村人たちは、年月を重ねるに連れて、私の事を信じるようになった。神の生まれ変わりだとか、お告げをするために生まれてきたとか。
そうして、私はいつの日か、木枠に囲まれたとある場所に閉じ込められた。自由が一切なく、村人から豪華な果物や魚などが、朝晩に届けられ、それを食し、海や山の言葉を村人に伝える。
ただ、それだけ。
日付の感覚もなくなり、窓も無いため、時間感覚は朝晩の配給でしか補えなくなった。
ある日、海と山から荒れた声が聞こえた。
【【あぁ、我が子よ。そこから出してやろう】】
そう、言われた。その瞬間感じたこともない揺れと音を感じた。扉を開けられない為、どうすることも出来ない。ただ、1人。その揺れと音に怯えながら耐える他無かった。
数分以上も続いたように感じた感覚は落ち着き、扉にドンという低く鈍い音がした。その衝撃で扉が半壊。光をさしていた。私は半壊した扉をゆっくりと開けた。
目の前に広がるのは、跡形もなくなった村だったもの。
目を開き、状況を飲み込めない私に、海と山は囁いた。
【【さぁ、もう自由だよ。】】
耳を澄ませずとも、耳元で鮮明に聞こえた気がした。
No.10 _耳を澄ますと_