茶園

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11/24/2022, 8:53:18 AM

↓↓落ちていく↓↓

 ↓上から何かが落ちていく↓

 ↓スピードが落ちていく↓

 ↓運気が落ちていく↓

 ↓能力が落ちていく↓

 ↓体力が落ちていく↓

 ↓気力が落ちていく↓

 ↓意識が落ちていく↓


 “落ちていく”って普通に考えれば悪いことって考えてしまうけれど、

 でも、一度ひっくり返してご覧。

 ↑意識が上がってくる↑

 ↑気力が上がってくる↑

 ↑体力が上がってくる↑

 ↑能力が上がってくる↑

 ↑運気が上がってくる↑

 ↑スピードが上がってくる↑

 ↑下の底から復活するかのように上がってくる↑


 考え方次第で良い方に転がってくるかもしれない。

 只、今は物価だけは落ちていって欲しいものだ。

11/22/2022, 9:34:51 AM

短い小説 『どうすればいいの?』

 昼下がり、お茶会では都会の夜と田舎の夜どちらが怖いかという話で盛り上がっていた。
 仲間のほとんどは田舎の夜の方が怖いと言っていた。田舎は真っ暗だし人がいないし、獣が人里に下りてウロウロすることもあるそうだ。
 中には都会の夜の方が怖いと言う人もいた。都会は人がたくさんいる分変な人や不審者が多いからだと。
 だが私は思う。人がたくさんいる分まともな人も多いので安全なんじゃないのかと。
 田舎の夜の方が断然怖い。私はそう思うのだった。


 夜中目が覚めると、自分は都会の知らない街にいた。どうやら飲み過ぎで酔っぱらっていたようだ。
 だが、見た感じ駅に近そうなので帰れそう。帰れなかったとしても、ホテルかネカフェで一泊すれば大丈夫。
 マップアプリを開き、近くの泊まれる所を探していると、前方から影が近づいてきた。
 顔を上げると、昔の職場の苦手な上司がいた。私は顔が青ざめ、一目散に逃げた。
 姿が見えなくなったのを確認すると、心の底から安心した。おかげで目は完全に冴えてしまった。だがこんな目覚ましはもう勘弁だ。
 アプリで近いネカフェを見つけ、そこへ向かおうとすると、途中の角で昔の職場の苦手な先輩とバッタリ遭った。私は疲れた体に鞭を打ち、逃げた。
 と思ったら逃げた先に別の苦手な先輩が。急ブレーキを掛け回れ右をするとその鼻先に苦手な同僚が。この先輩と同僚は二人で私を取り囲もうとする。
 絶体絶命!どうすればいいんだ!

 目が覚めた。自分は自宅の寝室にいた。
 …夢だったらしい。夢で良かった。
 夢での出来事ながら、都会の夜も侮れないものだと痛感した。

11/21/2022, 9:44:03 AM

《削除済み》

11/19/2022, 12:29:39 PM

キャンドルの灯り

・あの時のことを思い出す。災害で停電になった時のことを。
 数時間で元に戻ったが、初めての私にはドキドキワクワクしかなかった。こんな感情になる人は多分いないだろう。
 暗闇の中、学生時代に作ったラジオを引っ張り出し、スーパーの弁当を開けて食べた時のことも覚えてる。あの味はいつもと違う味に感じた。新鮮な体験で本格的な災害ごっこだとか変なことを言ったものだ。
・こんな時こそ、キャンドルがあればより雰囲気が出て楽しめただろうに。そうでなくとも、キャンドルの火は電気に全く頼らないでいるから、災害時にあればかなり有り難い。

 電気で点くキャンドルの明かりを眺めた。やはり癒される。だが、本物のキャンドルの灯りは、この明るさに加えて、火の暖かさがある。その小さくも
しっかりと燃え上がる火は、より心の芯まで暖め癒してくれるに違いない。

11/16/2022, 8:44:02 AM

短い小説 『子猫』

 「可哀想に、この猫、棄てられてるんだってね」

 声を聞き、声のする方へ顔を向けた。
 そこには、小さな段ボールがあった。段ボールには小さく、“生後1ヶ月です”と書かれていた。
 段ボールは見た感じ新しく、置いてからまだ2、3日しか経っていなさそうに見えた。
 二人の人間は同情だけして去っていった。段ボールからか弱い声が聞こえる。たまらず段ボールの方に駆け寄った。
 子猫一匹。虎猫であった。生後1ヶ月で棄てるとは、とても育てる余裕がなかったのだろう。酷いことをするものだとは言えないが、この子猫のことを考えると、もう少し良い方法があったのではないかと思ってしまう。
 両手でゆっくりと持ち上げ、抱いてみた。肋骨が微かに出ている。明らかな栄養不足だ。このままでは取り返しのつかないことになるだろう。

 拾いたい気持ちは山々だが、うちにも飼えない事情がある。うちの家族で動物が嫌いな人がいるのだ。見つかったら、大変なのは目に見えている。
 だが…

 こっそりと飼えば、大丈夫かもしれない。
 リスクはあるが、不可能ではない。

 そう思い、子猫を服の中に入れ、どうするか考えながら家へ帰る。

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