夜間学校
皆が寝静まっている中、スキルアップに絶えぬ志を持つ者たちが集まっている。
純粋に自分のレベルを上げたい者もいれば、
見返してやりたいという野望を持つ者もいる。
皆があらゆるレベルを上げる活動を休んでいる間に知識と経験値を稼ぎ、一般人を追い抜こうとしている。そんなモンスターたちが通う学校。
学費安いなら、私もモンスターになろうかしら。
甘いは正義
甘い味は罪の味
果たしてそうか?
蜜の味じゃね?
カロリーなど気にしない。
その日だけ。その日だけ。
隣の芝生は青い
自分が上手くいってない時、特にすぐ身近で上手くいってる人ばかりいるのを感じると、涙が出てきそうである。
隣はみんな青々と清楚に波打ち輝く庭を持って優雅に過ごしているように思える。
彼らは、血の滲むような努力をしてきたのだろうな。
そしていつの間にかそれが楽しくなって止められなくなって上手くなったのだろう。
血が滲んで痛くても苦に思わず、寧ろ楽と思えてしまうのは、麻薬のような合法の草を揃えているからか?
それで人生上手くいくならば、その芝生の草を一部だけでもおくれ。
可愛いお花
春には色んな可愛いお花が咲いているが、
特に好きなのは八重桜ちゃん。
八重桜ちゃんは花びらがボリュームあって
ふわふわ。癒しでしかない。
今年はいつもより少し遅めに満開になっている。
可愛いと思って眺めてたらふと気づいた。
八重桜ちゃんのお花は下から見えるように咲いている。つまり、やや下向きに咲いているものが多いということだ。
これは人間に対するサービス精神なのか?
偶然か分からないが、もしそうだとしたら、
と思うと、ニヤリとしてしまうのであった。
魔法
とある人は、魔法についてこう語っていた。
「魔法は、科学では証明できない不思議な現象を起こす力。使うには魔力が必要なわけで、この"魔力"を持つには契約が必要。凡人には到底できない」
これを聞いた某は、鼻で笑った。
契約なんて必要ない。魔力も必要ない。
そもそも"魔法"なんてハッタリだ。
地球人が言っている科学は発展途上な訳で、
発展すればする程、地球人の言う"科学では証明できない不思議な現象"も"科学"で起こせるようになるのだから。
無知な程、魔法とか神や悪魔とか言った迷信にすがる。現象の原因や仕組みを知らないからだ。でも、知ってしまえば恐くないし、自分達の愚かさに気づく。
宇宙の原理を熟知し、駆使すれば、皆"魔法使い"になれる。
某は宇宙人。地球よりも文明が遥かに高度な星から来ており、地球人に気づかれないように暮らしている。移住の動機は言えないが、永住しようか考え中である。
地球人の考えることは奇想天外で、カルチャーショックが治まるまでまだまだ時間が掛かりそうだ。
宇宙人は頭を抱えながらカフェから瞬間移動して去って行った。