7/16/2024, 6:37:07 PM
星柄のカーテンを閉めた空の中
ここにいると伝えるみたいに
過ぎて行く飛行機を見送った
昔 UFOだった あの光は
どこを目指しているのだろうか
乗っていても そうじゃなくても
それしかないと決めている
7/15/2024, 5:19:31 PM
歪な丸い空へ、飛び込もう。
離れない様に縛った、お揃いのミサンガ。
『終わらせよう』
どちらかが、そう言い出した。
水面が揺れる。矢張り、濁っていた。
ああ、空があんなにも遠いなんて。
7/14/2024, 3:58:44 PM
手のひらに生まれた温度が
僕の中 オーロラを描いた
たった一雫 記憶を辿った
なんにも無い ハートが熱かった
そのわけは ちゃんと出会えるよ 待っていて
今 届けるから
7/13/2024, 5:44:36 PM
勝って当然 比較対照はいつだって 遥か下の方
負けて当然 比較対照はいつだって 遥か上の方
7/12/2024, 7:37:46 PM
太陽の光を浴びて、
ようやく見えるくらいの明かりを纏う月が、
気持ち悪くて仕方が無かった。
暗闇に爛爛と煌めく塵の中に、ひとつ、
ポツンと浮かぶ月は無機的で、宛ら死体のようだ。
能く視える程に、
その光は死化粧に思えてしまう。
ある夏の晩、
極大の流星群が見えるという事で、
私は宙を見上げた。
そこには普段と何ら変わらぬ月があった。
その時、何年と生きて、
どういうわけか、初めて月が奇麗だと思った。
無理に言葉を当て嵌めたなら、
忽ち損なわれそうな、喩えようのない美しさだろう。
噫、私がこれまでずっと抱いていた嫌悪感は、
今日の為にあったのか。