平穏な日常
「うぇいうぇい?笑」
「…………」
「うぇーい笑」
「…………」
「うぇーーーーーーい!!笑」
「黙れやゴラァ!!!」
「スミマセン」
努力できるのよ。
「何で可愛いのに前髪切ったの?」
「んー?笑 なんでだろうね。私にもわかんない。けど、一番に言えることは自分が不細工だったからよ。」
「えー?でも可愛いよ?」
「私が言っているのはそういう事じゃないわ。
私はね、今でも自分の事を可愛いだなんて思ってない、
むしろ不細工だと思ってるわ。
でも、またいつか自分自身に自信が付く日が来るようにそうやって努力するの。
そして、頑張って可愛くなろうとしてるその時の私が一番可愛かったりするのよ?」
努力できる部分があるのに、心の何処かにある私の変な余裕が、何もしない私を不細工にしていく。
それが今の私の一番のダメなところ。
でもこれはただの私の価値観に過ぎないわ。
だから、あまり鵜呑みにしないで。
考えれば簡単な事じゃないか。
「私は皆に幸せになってほしいけど、でも、皆不幸せって言うんだよね…どうすれば良いのかなぁ…って…、思っちゃってさぁ…。」
私が【悪魔】にそう聞いてみると、悪魔は組んでいた足を組み替えて、私の質問に答えた。
「んー?笑 君の頭の中に入っている脳みそはなんの為にあるのかな?笑」
悪魔は私を小馬鹿にするようにそう言ってきた。
本当に、相変わらずだ。
「今はそんなの関係ないじゃない!私だって…沢山考えたわ…!!!」
「まーまー、そんなむきにならないで。ちょっとした軽い冗談じゃないか。…で?皆に幸せになってほしいために何すれば良いみたいな感じだっけ?」
この悪魔は嘘を付きすぎて、何が本当で何が嘘なのかもわからなくなってくるのだ。
「なぁ考えてみればわかることじゃないか笑 そんなの、全員殺してみれば良いんだ。そしたら本当の幸せというものに気づき始める。」
「殺す…!?!?そんなの平和にならないわ!」
「はぁ…本当に面倒くさいな。人間なんて、身の回りが普通ってなったら、それのありがたさに気付かないんだよ。だからそれを一瞬で無くす。クシャっとな笑 なぁ?面白いだろ?」
そんな事、私には出来るはずもない。
なのにこの悪魔は普通に言うし、過去に何回もこの行動をする前提まで行き、何回も止められていた。
「貴方に言った私がバカだった。」
「ははっ笑 俺に相談する所は"頭が良かったかもなぁ"?」
お金より大事な物
「じゃあさ!笑 お前に間違って子供が出来てもさ!笑」
「何が間違ってだよ笑 まぁはいはい、聞くわ最後まで。」
「絶対に子供のことは大事にしろよ?笑 本当に、子供なんていつ死ぬかわからんし、何なら僕たちだって明日を生きてる保証無いしさ!!」
「まぁそうだな。確かに。自分とお前の環境が似すぎて思考とかも同じなの多くなってきたわ笑」
「やっぱりさー?大事なのはお金とか言う人多いけど、一番はやっぱり明日を生きてる保証が無い身近な人と自分の命だと思うんだよね。」
「まぁ…確かにそうだな。」
絆
君と出会ってしまったせいで、私の心は脆くなってしまった。
付き合ってもない、ただの女友達。
なのに私は、人気者の女友達に近付く男に勝手に嫉妬をしてしまっていた。
こんな事を言ったら、絶対に嫌われたり、気持ち悪く感じられると思っているから、こんな事は絶対に言わない。
だけど、やっぱり私は嫉妬をしてしまう。
「ウェ~イ!!笑笑 お前、間抜け面して何見てんだよ!笑笑」
「ちょ笑やめてよー!笑」
私と一緒に廊下を歩いているだけで、友達は他の男子にダル絡みをされる。
友達も、人当たりが良いから、嫌な顔1つもせずに相手のダル絡みに付き合っている。
「(本当にずるい…私のなのに。何で…)」
「……笑笑 嫉妬した?笑」
「えっ…?」